むぅ

ターミネーターのむぅのレビュー・感想・評価

ターミネーター(1984年製作の映画)
3.8
「これか!」

別に死の間際にいたわけでもなく、呑気に飲酒しながらの鑑賞であったが走馬灯のようにいくつかの映像が脳内をよぎった。

・衛生検査の前日、冷蔵庫のパッキンを掃除してくれている子の姿を見て他の子が「ターミネーター登場のスタイル!」と笑っていたこと
・店内の衛生環境やディスプレイに厳しい上司がフロアを徘徊している際に常連さんが「HK来てるぞ、ほっといていいのか?」とニヤつきながら言ったこと

今なら「ダダンダンダダンっ」と効果音を付けるし、「I'll be back」と言って上司のもとへ向かう。他多数、"しつこい"をターミネーターと言い換えたシチュエーションでスルーを決め込んだ事に対する反省を込めて。


宇宙とアクション、ゾンビ、なんとかマンと疎遠に生きてきた。
MCUでなんとかマンの類との距離は少し縮まったので、次は宇宙とアクションとお近付きになろうと思っての選択。
ここ最近、早く木曜日になって!と願うバチェロレッテ(木曜配信)の出演者に「そんなに大切...?」と私としては不思議でしかない筋肉へのこだわりを見せつけられているのも確実に要因の一つ。

いや、しつこい。
いや、それは言い方が悪い。
あまりに粘り強いターミネーターに驚くところとなった。
さすがにこれがターミネーターの最後だろうと勝手に思ったシーン、いや何事も「これでOK」と思った時にトラブルは起きがちと思い、残り時間が何分なのかに目をやった。絶対まだ終わりじゃない!と思ったと同時にターミネーターが起き上がったので、恐怖のシーンなのに笑ってしまった。

「意外な作品観てなくて時々びっくりするわ」
『ターミネーター』を初めて観たという話をしていたら友人からそう返信が来た。
「で?どうだったの?」
「面白かった、ターミネーターがヒーローだと思ってたからびっくりした」
「マジか」
「うん」
「でも観てくれて良かった。これで、むぅが飲んでる時にもう一杯飲もうかなーって言い出したらターミネーターになってるよって言えるわ」
「観なきゃよかったわ」

様々なシチュエーションでアレンジが効くというのが"名作"の一つの条件なのかもしれない。
むぅ

むぅ