それはそれはもうカラカラの雑巾のようで。
・シワっとした緑のは出て来なかった
・バケツ被ってるみたいなのは敵
・筒みたいなのはR2-D2
・金色のはよくしゃべる
エピソード4の記憶を必死に辿り、何とか絞り出したのが上記の4点。
それ以前に持っていた知識が
・光る棒で戦う @ 宇宙
・みんなとりあえず456は観ろって言う
・時々456123456789で観ろとも言う
・学生時代のバイト(カフェ)の店長が人が足りないピーク時に「フォースと共にあらんことを」って送り出してくれるたびに、めんどくさい人だなって思ってた
どんなに絞り出そうとしても、スター・ウォーズに関する私の知識は以上。
い、いけるか？いってみるか。
エピソード4鑑賞から2年。
観る事18分。
無理。
という事でおとなしくエピソード4を再履修してからの挑戦。ちなみにエピソード4のルークの登場時の柔道着みたいな衣装を見て、おや『VIVANT』のノコルとお揃いだと思った。後、バケツや、昔のレゴのおかっぱみたいなの頭に乗っけてるなと思っていたダースベイダー、これはきっと兜がモチーフなのかなとも思った。
エピソード5／帝国の逆襲
舞台は変わらず、遠い過去どこぞの銀河系
宇宙や銀河系といった類のものとは疎遠に生きてきた。そして興味のないものに一切センサーを張らない潔いとも問題があるとも言える性格ゆえに、おそらく有名であろうあの台詞やあの設定やあのシーンを全く知らず、思いっきり楽しんだ。
ここまでの人生、全くネタバレを踏まずに生きてきた事、脱出シーンで隕石に当たらないくらいの奇跡なのでは。
私がシワっとした緑の呼ばわりしたヨーダが、短時間のうちにハッとする台詞を多く口にする。
「戦争で偉大にはなれん」
「固定概念を捨てろ」
「やるか、やらないかだ」
ヨーダ様、何てコスパの良い。
「フォースと共にあらんことを」
店長がそう言うたび、フォースとかいいからピークを乗り越えられる潤沢な仕込みを！そして何よりヘルプラインを埋める努力を！と思っていたのだが、今回の鑑賞で店長のフォースへの理解は深かったのではと思った。
どんな困難な状況であっても、落ち着き、様々な事を見極め、常にスキルアップの努力を怠らず、自身のスキルを信じ過信はせず、時に「手が！離せない！誰か！ピッチャー洗って！」と念じ、忙しいからといって不機嫌になるような闇堕ちは言語道断と言いたかったのなら、それはフォースな気がする。
ついでに今なら確実にハラスメントに分類される言動のマネージャーの着メロをダースベイダーの曲にしていた事も思い出した。
カラカラの雑巾だった私のスター・ウォーズ知識はちょっとだけ潤った。が、帝国が逆襲？帝国になにしたんだっけ？という忘却力なので、乾かないうちに次も観る。
店長さま
お元気ですか？
あの頃、バックヤードで鳴ったダースベイダーの曲が店長の上司からの着メロ設定と知り、爆笑した上に「それ本人に言ったらダメなやつですか？」とあなたをゆすり、その日の遅番バイト全員に口止めジュースを奢らせたけしからんアルバイトのむぅです。
その節は大変申し訳ございませんでした。
私がまだピヨピヨとしたひよっこだった時、「今日はむぅはバーの特訓日だよ、大丈夫！まわりはジェダイで固めておいたよ！」と私のためにベテランのばかりのシフトを組んでくれたのに、心の中で変わってる人だなーと思いながら愛想笑いした事、ちょっとだけ後悔しないでもないです。時間帯責任者の資格を取る際、怯む私にドヤ顔で「大丈夫！立場が人を育てる事だってあるんだよ」とあなたは仰いました。その言葉に励まされた私は、何度かその台詞をパクっております。
これから続くエピソードの中に、願わくばその台詞が登場せん事を。
