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レディ・イン・ザ・ウォーターのRのレビュー・感想・評価

3.4
シャマランの映画ってホンマ変やわ笑 変さゆえに面白いけど、さすがにこれは変すぎないか。熱狂的なファンのみに向けられた映画なのかな。ボクはシャマラン作品に対してはぜんぜん嫌いではない、どちらかというと結構好き、くらいのマイルドな気持ち。本作も好き!とは言い難いが嫌いにはなれないな、て感じの作品です。様々な人種が入り乱れて暮らすマンションの管理人クリーヴランドが主人公で、ポールジアマッティが愛さずにはいられないこのボンクラおやじを演じてる。この人じゃなかったならこんな映画見れたもんじゃないよってくらい彼の愛らしさが効いてます。毎日ただマンションの管理と修理をするだけの生活。彼にはどうやら奥さんと子供を殺害された過去があるらしい…そんな悲惨極まりない、さえない男のもとに、ある日、中国のお伽話の水の精が現れる。水の精が運命に選ばれし人間に出会うと、その人の中に、ある特殊な能力が生まれると言う。それはいったい誰なのか、どんな能力なのか? さらに、お伽話に出てくるいろんなキャラに対応する現実の人物を、同マンション内から見つけ出して集結させ、スクラントという獰猛な幻獣から彼女を護り、イーグルを呼び寄せて無事ブルーワールドへ送り返してやらなければならない。というワケの分からないファンタジーがモタモタモタモタなかなか進まない。何をしているのだね君たちは、と説教したくなるのだが、後づけで次々に新しい設定が加わったり、キャラ配置が変化したりで、気持ち的についていくのが大変なうえ、精霊の出会う選ばれし人間が! 何と! シャマラン自身! しかも特殊能力はシャマラン自身の能力。シャマランの作品は未来に多くの人々に認められるだろう!!!と映画を使って大宣言! さすがインド系。唯我独尊。いいですねー。そう考えると、おとぎ話のキャラを現実の中に涌現する、という本作の設定自体も、譬喩に満ちたヒンドゥーや仏教などに基づいたストーリーテリングだと感じられてくる。現実の中で何の目的も意味もなく生きてた人物たちが、役割を与えられ、生きる意味を知り、自らの使命を果たす、というのは、いかにも宗教的テーマだ。が。そんなこんなの考えを巡らしながら見たとしても、なーんかひとつマンション内でモタモタモタモタ笑 まぁそれがシャマランらしさなのかもしれないが。さすがに頭ぼーっとしてくるよ! ダークかつキラキラした映像キレイやし、音楽も良いのだけどなぁ…。わざわざキャラクターに映画評論家を出して、彼にとんでもない結末を与えるのもワロテもたわ😂 ほんま自分に素直な男よ、シャマラン。しかも、本作ではかなりイケメン! あれ⁈こんなイケメンやったっけ?ってなった! 水の精も人間離れした妖しい美貌が見ごたえアリ。うーん、何か、どうなんでしょ、もう一回見たらもっとよく見えたりするのかな? 数年後ぐらいにもっかい見てみよーかな。今は全然気が乗らんけど。では、おやすみ。
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