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『化石』に投稿された感想・評価

Omizu
3.9
【1975年キネマ旬報日本映画ベストテン 第4位】
『怪談』小林正樹監督が井上靖の同名小説をドラマ化、さらに映画用に再編集した作品。キネマ旬報ベストテンでは第4位に選出、アカデミー外国語映画賞日本代表にも選出された。

見ごたえのある心理劇。岸恵子がマルセラン夫人と死神の二役を演じており、その存在感が素晴らしい。「善く生きること」とは何かをじっくりと見つめている。

大企業の社長一鬼は海外出張でパリを訪れた際にガンの宣告を受ける。それから大金持ちのマルセラン夫人の姿をした死神に付きまとわれるようになり…

パリやブルゴーニュといった海外の風景に彩られながら、非常に内省的な心理ドラマに仕上げた小林監督の非凡な才能がうかがえる一作。

ナレーションを交え主人公一鬼の人生を静かに振り返っていく。自分は善く生きたのだろうか、違う人生があったのだろうかと内省する様子を異国情緒とともに描き出している。

佐分利信、岸恵子、杉村春子といった実力派がしみじみとした名演を見せている。4時間弱という長尺の作品ではあるが、小林監督のスッキリとした作劇に魅せられる。

あと一年で死ぬとしたらどう生きるべきか、それ自体はありふれたテーマではあるが、独自の視点で人生というものの有限性を示して見せている。心地よい映像が魅力的な秀作。
「化石」@シネ・ヌーヴォ
小林正樹映画祭。

仕事一筋、一代で社員2000人の大企業を築き上げた男が、旅先のフランスで、美しい死神と出会い、自らの生と死をかえりみる、、。

ベルイマン映画の題材のようだですが、高度経済成長期の、いかにも日本人的な宗教観の薄い中年男が、その中で見せるあがきが興味深かったです。私よりはだいふ上の世代ですが、彼のような人々が、働き蜂とやゆされながらも、戦後の復興から日本経済の発展を背負ってきたのは確かだと思います。

この映画は、井上靖原作らしいです。
もともとはテレビドラマ用に作られたものを映画用に再編集されています。3時間半ぐらいあり長いです。ナレーションによる説明が多く、いかにも昔のデレビ風です。

当時、黒澤明、木下恵介、市川崑とこの監督で、四騎の会というのを結成して、一本の作品を共同監督しょうと計画したそうですが、お山の大将ばかりでシナリオがまとまらず、資金難となって、当時隆盛中のデレビドラマを、各自が手がけることにしたらしいです。
そういう経緯での作品のようです。ちなみに、黒澤だけは結局、デレビをやらなかったそうです。

監督は、最初から映画にすることを頭において撮っていたとのことで、見応えはありますが、やはりどこかデレビ的で、一本の映画としては弱い印象を受けました。
話自体はどーってことないのに(インテリがヨーロッパを放浪して自己省察するとこは吉田喜重の『さらば夏の光』を思い出させるが)200分、とにかく長い。寝ないで観通した自分を褒めてあげたいくらいだ。元来何話かのテレビドラマだったものを編集して無理矢理(?)映画にしたせいか、画だけでは無理があるんでシチュエーションと心理説明にナレーションがやたら入り、これがなきゃ映画としては成立してないんじゃないかというタイトロープな作品。ようするに微妙。しかしなんでか退屈しなかった、どころか割に好きでした。不思議。おすすめはしないが(笑)。あ、あとは武満徹の音楽。よく知る武満的な感じではなくセンチメンタルなのが面白い。

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