古都の作品情報・感想・評価・動画配信

「古都」に投稿された感想・評価

川端康成の人気作「古都」を映画化した文芸作品ですが、原作は、二人の姉妹をあしらうことで四季折々に美しい京都を描く企みがありますが、こちらは反対に京都の四季を巡りながら、人間的な内面に触れ、岩下志麻の美しさを浮き彫りにするよう脚色された印象です。まぁ、それほど岩下志麻が美しいのですが。ちなみに「風の視線」と同年の作です。
三四郎

三四郎の感想・評価

3.8
文藝映画の美しさここにあり。
川端康成の原作も優しい物語だったように記憶しているが、映画として観ても落ち着く。ゆったりとした重厚なつくりとなっているが、全く飽きさせない。久しぶりに映画らしい映画を見たという気分。
岩下志麻も美しいが、男性陣も魅力的。
jiyo

jiyoの感想・評価

3.2
川端康成原作の古都。作者は、執筆中長年常用していた睡眠薬を止めたため禁断症状になり入院。
その環境での執筆で、古都に何を書いたのか記憶を失いつつ、うつつなありさまで書いた。その結果、小さな恋物語を描く想定が、双子の娘の話になったという、創作者の次元が違いすぎてピンとこない。

作品としては、原作が四季折々の京都もテーマの1つとして描かれているが、映画は季節感が少なかったように思う。もっと色とりどりにできたのでは?
岩下志麻さんの1人2役。上手く撮影していて、2人一度に映った時はどういう撮影をしたのだろうと気になった。1人は呉服屋で育った品のある雰囲気、もう1人は杉の枝を刈る仕事をしている少し野生味のある雰囲気。双子という設定なので、そこまで性格に差がありすぎるのも変だけど、生まれた環境の違いの演じ分けがポイントなのかと思う。2人とも同じキャラになってなく、観ていて違和感は全くなかった。
京都の昔の時代を楽しむことができた。
川端康成原作「古都」を岩下志麻の主演一人二役で描いた作品。京都を舞台に偶然から育った環境の違う双子の姉妹が邂逅し、そして別れが訪れる。物悲しくて美しい作品。1964年のアカデミー賞外国語作品賞にもノミネートされた名作。

灰色の瓦で覆い尽くされた京都の街に武満徹の鋭利なスコアが流れるだけで、この映画の魅力に引き込まれていく。呉服屋の一人娘として岩下志麻が和服姿で登場するが、兎に角美しい。
やがて祇園祭の晩に双子の妹と出会うが、この場面がやはり本作品の一番の名場面と言える。
一人二役の岩下志麻が何の違和感もなく四条通にて出会う姿。1964年当時とは思えないほど二人が画面に溶け込む見事な撮影。表情やメイク、ちょっとした仕草で姉妹の性格を分けて見せる岩下志麻の演技力も凄い。

インバウンドの外国人もビルもクルマもスマホも何もない京都…叶わない夢ですが、こんな京都に一度行ってみたい😢。今のホテルだらけの京都中心地は、やはり少し哀しい景色。
先斗町の鰻いづもや、今もお店はご健在です😃

驚いたのは予告編に流れるスコアがソル「魔笛の主題による変奏曲」!あの実相寺昭雄監督の「京都買います」で岸田森が京都を彷徨う時の伴奏と同じだった事。実相寺監督が中村登監督に敬意を示したのか否か…これも最早、今となってはもうわからない😢こうした日本映画、もっと観たいと切に祈願😃🎬🍁
Kamiyo

Kamiyoの感想・評価

4.0
1963年 ”古 都” 原作川端康成 監督 中村登
(1963年度アカデミー外国語映画ノミネート)

ヒロイン・岩下志麻二役(姉.妹)一人は呉服問屋のお嬢様。実は捨て子だったのだが、かしこく美しい娘に育っていた。彼女にはじつは双子の姉妹がいて、祇園祭の夜に神社で二人は出会ってしまう。もう一人は村の娘。生まれた家で育ったが両親は亡くなり、ひとりで日々働いて暮らしている。身分の違う姉妹は、再会を心から喜ぶが、行く道は交わることなく・・・・時代の移り変わりとその哀愁。
ベテラン・宮口精二と若手・長門裕之に見られる静かだが強く激しい職人気質、ヒロイン・岩下志麻(姉)と長門の身分違いの恋、姉の育ての両親や婚約者兄弟との交流等も劇中織り交ぜる。この姉妹はまた離れ離れになった。それでも心では互いを思いやり、つながっていることであろう。

日本の女性って慎み深くて美しいなぁと、思ったのと。
京都の京都らしい文化が醸し出されていて、観ていて、不思議な安堵感に満たされた。
岩下志麻自身が日本女性のゆかしさ、優しさ、りんとした美しさを感じさせ、媚びる事なき粋と雅を思わせる演出です、

軒を連ねる町家、化野念仏寺の石仏群、屹立する北山杉の群落……。はらはらと散る桜、祇園祭の雑踏、路地をゆく大原女、北山しぐれ、夜の淡雪……。森嘉の豆腐、龍村の織物……。ゆっくりと流れる京都の四季と風物が物語に奥行きを与えている。
成島東一郎撮影のショットが美しくて最高なのと武満徹の音楽が今でも新鮮。この手の中村登のロケ映画見ると行きたくなっちゃうなあ。この頃の岩下志麻様も最高に美しい。
この作品もアカデミー賞ノミネート。Mr.アカデミーとは、中村登のことか!?成島東一郎、武満徹コンビ。随所に見せるショットは、物語より迫力がある。ナレーションが入ったりして物語の作りが粗い気もするが、岩下志麻二役で合成が結構解らない所がすごい。ラストはえっ!これで終わりかよ!と突っ込み入れたくなるが、成島東一郎撮影で古都の風情を感じながら武満徹の前衛音楽聴く感じでしょうか。中村登関係ないような気も・・・
okayu

okayuの感想・評価

3.7
東山魁夷が好きで、川端康成が繋がってこの映画。
岩下志麻さんが美しすぎる。今の京都と少し違う当時の祇園祭素敵。建物が少なくて、もっと空は広かったんだなぁ、と。
個人的に、古都は思い入れのある作品…。
藤子

藤子の感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

川端康成の視点が興味深い。年を重ねた落ち着き払い、哀愁深く、至る所に作家川端康成の視座を感じた。しっとりとしている。

雪の描写、冒頭の離れ離れの菫の描写、祇園祭、時代祭、西陣の機織りの職人等、京都が詰まっている。

岩下志麻さんが呉服屋のお嬢さんを演ずるのだが、あまりの清純ぶりに驚いてしまった。

良い着物を沢山お召しになっているようで、着物好きの方も見ていて面白いようだ。

話としては、捨て子が生き別れの双子と出会う話でどこかメロドラマ的。

一方は呉服屋の一人娘。一方は高雄の山で奉公をする貧乏娘。苗子があまりにも自己肯定感のない娘でもどかしい。床を温めてやったりとなんだか、ドキッとしてしまう姉妹愛。何か深い教訓めいたものはなく、風情を感じるばかりの映画ではあるが、恋心がちらちらと揺れていて非常にドキっとする。


祇園祭を口実にデートができる京都の方はロマンチックですね。

なんだかパウル・クレエの抽象画をそのまま帯にしていて、美しいなぁと妙に心に残っている。
順

順の感想・評価

3.6
序盤から平安神宮、清水寺など京都の名所や祇園祭、時代祭の様子を見られる。岩下志麻の名演。宮口精二も良い父親をやってる。趣きあり。
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