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ザ・セルのbackpackerのレビュー・感想・評価

ザ・セル(2000年製作の映画)
3.0
超絶不気味ワールドへようこそ!

女性を監禁槽という水槽に閉じ込め、40時間かけじわじわと水攻めにし、死体を漂白。さらに、その死体の上に自らを吊し上げ自慰にふける猟奇的なシリアルキラー。名前はカールという。
また一人女性が誘拐されたが、FBIは住所を突き止める。しかし、突入した先に待っていたのは、昏睡状態となったカールだった。
監禁槽は全自動のため、女性が死ぬのは時間の問題。
そこで、最先端医療法として研究中の、他者との脳同期技術を用いて、犯人の思考の海へ潜ることに。
小児精神科医のキャサリンが侵入した、カールの内面世界。そこは、世にも恐ろしい狂気の巣窟であった……。


サイケデリックで、酷く不気味な映画でした。しかし、面白い。
完璧に気持ち悪い内面世界は、色彩も、衣装も、小道具も、キャラクターも、全てが不気味。
こんなもの考え付くなんて、製作陣は脳の病気なんじゃないかと思いますよ。
衣装デザインを担当したのは、石岡瑛子さん。有名なデザイナーの方で、北京五輪開会式での衣装デザインも担当されていたとか。
どの衣装も実に気持ちが悪い。
筋繊維モチーフの服、巨大な紫の布を羽のように広げた服、悪魔の服、帝王の服、更には聖母のような服まで。
どれもこれも、どこか気味が悪いテイストで、非常に印象的でした。

以前Filmarksで流行したファンタスティック・プラネットが作品内で流されているんですが、これがまたぴったり。
小さなブラウン管テレビに映し出される青い巨人供がホントに気持ち悪いです。

「なんでこんな映画借りたんだろう……」と序盤は思ったりもしましたが、最後まで見ると思いの外面白い映画でした!
不気味な世界に浸りたい方は、候補の1つにしてみてください!
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