わかめ昆布

折鶴お千のわかめ昆布のレビュー・感想・評価

折鶴お千(1935年製作の映画)
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山田五十鈴の只者じゃなさを実感した。
常に妖艶で美しく、ラストの怪演ぶりは鳥肌もの。

心を無くし、悪事に加担し裕福に暮らすか、魂や自分を取り戻し細々と貧しく暮らしていくのか...
「胸を張って生きて行く」ことに必死な姿に心を打たれ、自分の幸せさを噛み締め、やるべきことへと駆り立てる生きる力の在る、哀しい作品。

食欲に我慢できずのシーンはグッときた。
監督の繊細な女性の描き方には感服いたします。
光と影の演出はおどろおどろしく音楽の効果も◎

美しい昔の言葉が沢山出て来、詩が流れる様でしたが、ボキャ貧で細かい表現が理解出来ず。
原作含め、活字にもっと触れるべきだと実感。
わかめ昆布

わかめ昆布