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アゲイン AGAINのMOCOのレビュー・感想・評価

アゲイン AGAIN(1984年製作の映画)
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「昔の話だ、あの頃は悪夢でさえ薔薇の香りがした。遠い昔の話だ」

「にっかつ創立70周年作品」ロマンポルノより前、日活は日本なのに堂々と銃を腰にぶら下げ馬にまたがったり、激しい銃撃戦を行う刑事や警察官が登場する無国籍アクション映画で石原裕次郎、小林旭、赤木圭一郎、浅丘ルリ子、吉永小百合・・・数々のスターを産み出しました。
 今も生き続ける殺し屋エースのジョー(宍戸錠)がかってのライバル達を捜し求めて彷徨する映画です。

「狂った果実」「勝利者」「鷲と鷹」「俺は待ってるぜ」「嵐を呼ぶ男(1957)」「嵐を呼ぶ友情」「女を忘れろ」「南国土佐を後にして」「ギターを持った渡り鳥」「天と地を馳ける男」「口笛が流れる港町」「鉄火場の風」「拳銃無頼帖 抜き射ちの竜」「霧笛が俺を呼んでいる」「拳銃無頼帖 不敵に笑う男」「大草原の渡り鳥」「錆びた鎖」「都会の空の用心棒」「太平洋のかつぎ屋」「太陽は狂ってる」「危いことなら銭になる」「泥だらけの純情」「太陽への脱出」「夜霧のブルース」「赤いハンカチ」「泣かせるぜ」「黒い賭博師 ダイスで殺せ」「二人の世界」「骨まで愛して」「帰らざる波止場」「嵐を呼ぶ男(1966)」「拳銃は俺のパスポート」「夜霧よ今夜も有難う」「紅の流れ星」「トニーは生きている・激流に生きる男」「黄金の野郎ども」「嵐の勇者たち」の名シーンを切り取り繋ぎ会わせて出来上がったのがこの「ひょうたんつぎ」・・・じゃなかった、この「アゲイン」です。

 観たことあるシーンやないシーンの繋ぎ合わせは砂漠のシーンからいきなり酒場のシーンになったり、スーツ姿で話しているといきなりウエスタンシャツになったりとすごい展開なのですが特にストーリーを重視している訳でもなく「名場面集」「総合カタログ」的な「ひょうたんつぎ」・・・じゃなかった「アゲイン」は、なんだか訳のわからないうちにエンディングなのでスコアは0ですが観て良かった・・・。世代なのでしょう「ひょうたんつぎ」ではないのを何本か観たくなりました。

 「アゲイン」はDVD化されているのですが販売部数も少ないようでレンタル等は無いようです。

※「ひょうたんつぎ」とは手塚治虫氏の漫画で困ったときとかに脈略もなく登場する「つぎはぎのひょうたん」です。・・・これも世代・・・若い人には分からないでしょうね。
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