F・A・ターナーが孤児にリスを彫ってあげるショットがクローズアップってより主観なのが情感籠っていてグッとくる。その木彫りがヴィダーらしく群衆に披露されるので(映画のテンションとまるっきり違うのだが)…
>>続きを読む三人の男家庭が完成し、原題通り腰の曲がった老人Jack-Knife Manが持っていたナイフも内職から子供へ木彫り玩具を作ってやるための道具となる鮮やかな変奏。
孤独な老人の眼差しが世界へ向けられる…
母子と出会う場面の暗闇と雷光の演出がバリかっこよい。直後の灯り点けるとこもラ・トゥールの絵みたいだった。孤独オタク爺と孤児と浮浪者の男三世代疑似家族が完成するくだりが微笑ましい。爺さん婆さんの純愛と…
>>続きを読む「涙の船唄」は初期キング・ヴィダー作品の中では「ラ・ボエーム」に次ぐ強度を湛えた、稀有なヒューマニズムに溢れた1作だが、興味深いのは1920年当時の雑誌が今作を紹介するにあたって、ここで形作られる隠…
>>続きを読む