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デビルゾーンのhorahukiのレビュー・感想・評価

デビルゾーン(1983年製作の映画)
3.7
全4話からなるオムニバスホラー。
中古屋で見つけて思わず買ってしまいました(*^^*)かなり評判の悪い作品ではあるんですけど、オムニバスホラーって聞いただけで手にとっちゃうんですよね(笑)ちなみに『デビルズ・ゾーン』という似たタイトルの有名作(未見ですが…)がありますが、全くの別物です。

1話目『トパンガの恐怖』
頭のおかしい連続殺人犯が逃亡中の危険な町。ヘビースモーカーの妻は夫に止められるも、深夜にこっそり車でタバコを買いに出かける。しかし、帰り道に車のガソリンがなくなり…。

車の中での無言の緊迫感が良い。嫌な予感が漂う中、やむを得ず立ち寄るガソリンスタンド。そこのスタッフとのサイドミラー越しの目線のやり取りがハラハラ。犯人の容貌は服装くらいしか情報がないので、もしかしてこいつが…?というスリルが面白かったです。


2話目『戦うビショップ』
凄腕ゲーマー少年の主人公。ゲーセンにあるビショップというゲームが超難易度で、主人公でも最終ステージに到達できない。そもそも最終ステージは存在してないのではないかと言われるほど巷では都市伝説化していて、主人公は最終ステージをやるために1人ビショップにのめり込むが…。

ゲームのやりすぎはダメですよ的なお話。主人公がゲームにのめり込んでいくに従って、ゲームのキャラの目線が主人公と同化していくのが象徴的で怖い。ラストは予想できる範囲のものではありますけど、現代病の暗喩的で面白かったです。


3話目『祝福』
牧師の主人公。信仰の揺らぎを感じ、教会を辞めて出ていくことに。引越先に向かって、周りに何もない田舎道を車で走っていると、黒い車にしつこく付け狙われて…。

『激突!』のようなお話。ただ煽られてるだけかと思っていた主人公ですが、徐々にその異常性に気づいていく。そしてとどめの地中からのドッカーンが最高!どん底から人を救い出すのは信仰。かなり雑ですけど、主人公が信仰を取り戻す過程の暗喩になってるのも良いですね。


4話目『ネズミの夜』
幼い娘と3人暮らしの家族。家のあちこちからネズミの物音が。夫が仕掛けたネズミ取りにネズミが引っかかったので駆除できたと思ってたけど、物音はおさまらない。しかも通常のネズミでは考えられないような被害が出始め…という話。

最後の最後まで何がいるのかを見せずに、異常性だけを演出するのが良いですね。途中で登場する駆除業者のオカルトなお話も相まってなかなか不気味。まあタイトルでネタバレしちゃってるんですが(^_^;)

どれも面白かったんですけど、1番好きなのは3話目ですね。子供でも楽しめるというか、各話の教訓的に子供向けなホラーって感じです。かなり好きなんですけど、私が持ってる紹介本にはボロクソ書いてました(笑)面白いと思うんだけどな〜
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