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透明人間のhorahukiのレビュー・感想・評価

透明人間(1954年製作の映画)
3.2
俺以外にもう1人透明人間がいる!

自殺した透明人間が残したそんな内容の遺書が世間に衝撃を与え、「透明人間」による犯罪件数が急上昇。そしてついには殺人事件まで発生する。犯人は本当に透明人間なのか?その謎を追う記者が辿り着く真実…には特に驚きはないのだけど、正義に燃える透明人間が新鮮な東宝産『透明人間』。

東宝の変身人間シリーズに入っててもおかしくなさそうな雰囲気あるし、常連の土屋嘉男さんも出てるし、『電送人間』よりも変身してる気がするんだけどシリーズではないみたい。

でもこちらも円谷特撮。30〜50年代はじめに圧倒的特撮技術を見せつけたユニバーサルの『透明人間』シリーズに円谷英二さんが日本を背負って真正面から勝負を挑んだって考えると激アツなんだけど、残念ながらユニバーサルが10年以上前にやってたことから特に進歩を感じられなかった。メイクを落とすことで透明化していくあたりは凄かったのだけど…。

そして変身人間シリーズでも定番だったけれど、本作の透明人間も戦争の犠牲者。国により存在を消された者が復讐をするのではなく、人のために自己を犠牲にして戦うドラマが意外でグッと来た。直前に見たのベーコンさんだからね〜。エロに全てを捧げたベーコンさんとのギャップが凄いわ。聖人君子すぎ!

というわけで今から『透明人間』行ってきます👍
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