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ゴジラ対メカゴジラのbackpackerのレビュー・感想・評価

ゴジラ対メカゴジラ(1974年製作の映画)
3.0
ゴジラシリーズ第14作

【作品情報】
公開日  :1974年3月21日
作品時間 :84分
撮影   :シネマスコープ
監督   :福田純
制作   :田中友幸
原作   :関沢新一、福島正実
脚本   :山浦弘靖、福田純
音楽   :佐藤勝
特殊技術 :中野昭慶
出演   :大門正明、青山一也、田島令子、ベルベラ・リーン、松下ひろみ、平田昭彦、小泉博、睦五郎、岸田森、ほか

【製作舞台裏等概要】
ゴジラ誕生20周年記念映画として公開された本作は、1972年の沖縄返還、1975年の沖縄国際海洋博覧会開催予定等、国内で広く注目を集めていた沖縄県を舞台とした。

特筆すべき点として、本作の原作者の一人として、日本初のSF小説誌『SFマガジン』の初代編集長のSF作家・福島正美が参加している事が挙げられる。
福島氏は、その後のゴジラシリーズにも度々登場する偉大なキャラクター・メカゴジラの創造に、大きく貢献したとされている。
(余談だが、福島氏は68〜69年の所謂『覆面座談会事件』によりSF界隈に大きな波紋を起こし、事件の責任を取るため出版元の早川書房を退社している。)

なお、福島氏が原作参加した理由としては、75年予定の沖縄海洋博に、田中友幸プロデューサーが三菱海洋未来館の総合プロデューサーを務めており、福島氏も同企画に参加していた繋がりで、本作の原作へと参加依頼を受諾したためである。


【作品感想】
"芹沢博士"を演じた平田昭彦が、久しぶりにゴジラ作品に登場しました。
インターポールが戦闘担当のメンバーとして登場しドラマ面を彩った他、新たな守護神キングシーサーの登場による、沖縄カラーの全面発信が面白い。

ただし、大宇宙ブラックホール第3惑星人(長すぎ……)という侵略宇宙猿人との戦いという、〈侵略宇宙人&配下の怪獣vs人類&ゴジラ〉という構図は相変わらずで、過程もドラマパートも捻りがなく、いい加減飽きてきます……。
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