真っ黒こげ太郎

エネミー・ラインの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

エネミー・ライン(2001年製作の映画)
4.7
※お知らせ(映画レビューとは無関係なので「お前の近況なぞ知るか」という人は読み飛ばしてください。ごめんね。)


ご無沙汰してます、お久しぶりです。
症状が回復し、療養もたっぷり取れたので、ぼちぼち再開していきます。

何をしてたかというと、ヘルニアの手術を受けてました。
20代の頃からず~~~~っと苦しんでましたが、この度症状がかつてないほどに悪化していたので、この度手術に踏みきりました。

手術は成功して今では快晴に向かっています。
(正直、手術の痛みは全く大したことなくて、術後に一晩股間に変な管入れられた事の方がよっぽど辛かったです。何だよあれ!!!ふざけんな!!!)
とは言え、術後の再発の可能性もあるので、暫くは安静にしています。

幸い、映画鑑賞には支障ないし、寧ろ一か月近く休みを貰えた(もう半月近く使っちゃったけど)なので、休みを使って気楽に映画鑑賞を再開していきます。

…正直こんな状況で映画館に行くのは駄目だと思うけど、ぶっちゃけ少しは外に出ないと鬱病になりそうなので(白目)。

そんなこんなで、これからもマイペース&気ままにやって行きたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。

---------------------------------------------------------------------------




生き延びる事が、彼のたったひとつの武器。

目覚めよ!!!

男に、最大の危機が訪れた時―――

”逃走”本能が、”闘争”本能に変わる!!!





停戦合意が実現し、NATO軍が撤退を始めたボスニア。

米海軍の航空士クリス・バーネット大尉は、毎日訓練と戦闘機で見回りしかしない日々にうんざりし、海軍を辞めようかと考えていた。
クリスマスにも拘らず、提督からボスニアの撮影&偵察を命じられたバーネットは、相棒のスタックハウス大尉と共に戦闘機で偵察飛行へ。

しかし、集合していたセルビア人武装勢力を発見して撮影した事から、ミサイルで撃墜され撃ち落とされてしまう!!
緊急脱出するも、武装勢力によってスタックハウスは殺され、バーネットも武装勢力の包囲網で次第に追い詰めてられてゆく。
バーネットは武装勢力が包囲する敵地から生きて脱出できるのか。



敵地に取り残された兵士が決死の脱出を図る戦争アクション映画。

久しぶりのレビューは、最近になってシリーズを追いかけたくなったミリタリーアクション物の一作目を。
今となってはもう21年も前のドンパチ映画だが、今見返してみても面白い。
寧ろ初見の時より楽しめたかもしれん。(何時ものパターン。w)



ドッグファイトの場面がある事から最近では「トップガン」の関連作みたいに扱われていますが、ドッグファイトは序盤に10分ほどある程度で、基本的には敵地に取り残された一兵士の逃避行がメインになっている。

とは言え、最初の空中戦からは墜落を得てからは敵軍からの逃走劇がテンポ良く描かれるので、全く退屈しない。
たった一人で敵の大群から逃げ隠れする緊張感や、連絡が取られつつも助けが来ない焦燥感のある展開もしっかり描かれており、終始ハラハラドキドキで見入る。
(因みに敵の戦闘機を借りパクするという無茶は流石にやりません。w)

クライマックスの展開もベタではあるが熱いぞ!!!


主演のオーウェン・ウィルソン氏はコメディ映画がメインの人らしいが、今作では敵地に取り残された軍人をシリアスに演じてます。
ジーン・ハックマン氏も熱血漢な司令官を好演しており、2人ともそこまで馴染みのある人ではないのですが(爆)、どちらも熱演で素晴らしい。
敵役のジャージ男のウラジミール・マシコフ氏も強烈に印象に残りますね。
(この人のロシアンアクション映画を多く見てるからかもしれないけど。)

後、「また紛争が起こるから助けに行かん!」と言い張るおえら方にはムカついた。w
司令官が理解のある良い上司で良かった。


あらかさまなCGやスローモーションがしつこい場面はあるものの、銃撃に火薬の大爆発、砲撃する戦車に戦闘機のドッグファイト、クライマックスの大ドンパチ等、コマンドアクション映画としても申し分ない作り。

時代故CGや合成やカメラワークの出来は荒いけど、火薬や銃弾や銃火器・兵器類を使い激しいスタントが繰り広げられる戦闘シーンは、私的にはCG光線やグリーンバックばかりの戦闘シーンよりもずっと迫力を感じられますね。

こういう泥臭いドンパチを感じられなくなってしまったのが最近のアクション映画の難点だ。
特にMC…いやもうあれは後3作で劇場鑑賞を辞めるつもりだからとやかく言うのはよそう。w
(主役と違ってやる気が無いな俺!w)


まぁ何はともあれ、久しぶりにドンパチも緊張感もしっかりした良質コマンドアクション映画を堪能できました。
売り文句のスカイアクション目当てに釣られると少々ガッカリするかもしれませんが、ドンパチや逃亡劇を楽しめるミリタリーアクションとしてはかなりの良作なので是非どうぞ。


因みに続編が4作まで出ていますが、ストーリーの繋がりは全くない上にVシネマ規模で、ありきたりなビデオスルーのコマンドアクション物になってるみたい。w
まぁ、ベタなコマンド物は大歓迎だし、私的には後半の作品群が火薬とドンパチ多めと聞いているので見ていこうと思ってるが、果たしてどうなる事やら。