このレビューはネタバレを含みます
新婚のオルヴェリオが危篤の母の遺言作成のために弁護士に会いにバスでサンヘロニモから町へと向かうけど着かないお話。いきなりのミニチュアが愛らしい。
オンボロバスでえんやとっとの面々。対向車、妊婦の出産、川に嵌ったりパーティしたり。田舎の鷹揚さと待ち受ける都市性との折り合いがよく分からない…。
襲いかかる強欲さにオルヴェリオも負けて最後にはでっち上げで甥への遺産相続成就…という筋なのかなあ。単に面々の珍道中という話にも見えます。
リンゴの皮みたいなの咥える妄想もよく分からない。上にいたの誰?少し映される町のバスはとてもキレイで、どう考えてもこっちの方が良いよねえ…。
メッセージの有無は測りかねますが、南国の陽気さのなかで右往左往する人々が楽しく描かれた作品でした。