茜

シンジェノアの茜のレビュー・感想・評価

シンジェノア(1990年製作の映画)
3.4
点数低すぎぃ~。真面目に観る映画じゃないよ、これ。
ポンコツ好きなら普通に笑って観れる良作。
私は何回か声出して笑いました、超絶くだらない。

とある怪しい企業が極秘開発した遺伝子合成兵士(何それ)「シンジェノア」が脱走した事で巻き起こるドタバタ話。
何やら「バイオ・スケアード」って映画に出てくるクリーチャーが今回の主役シンジェノア君で、彼の造形が一部界隈からやたら評価されてたらしいんですな。
画質が粗くてよく分かんなかったけど、ググった画像を見ると確かにデザインは細部まで凝ってるんですよね。顔はブチャイクなんだけど…。
でもこのシンジェノア君、遺伝子合成兵士と大層な名前の割に弱点が「水」っていう時点でポンコツ過ぎて笑う。
砂漠での戦闘を想定して開発したとか何とか言ってたけど、水が弱点ってそれもう兵士として確実に機能しない(笑)
この弱点が開幕早々明かされた時点で「あ、これポンコツなやつだ」って分かっちゃいます。

そんな見た目は半魚人のポンコツ兵士シンジェノア君もいい味出してるけど、注目すべきは「死霊のしたたり」で首だけ博士を演じたデヴィッド・ゲイルの怪演!
今回は怪しい企業の社長を演じてるんだけど、常に怪しい緑色の注射を首に打ち込んでハイになってるし、セクシー女社員にずっと「抱いてくれ~~」って言い続けてるガイキチおじさん。
終いにはウサ耳のついた被り物までしてナチュラルハイな変態キャラを演じておられる…いやー、ほんと妙な存在感あるよなこの人。

クリーチャーはマヌケ、対シンジェノア要員の軍隊はクソダサ、社長はド変態とほぼポンコツ要素だらけ。
でも受付嬢の死に様と、仲間に打ち殺される軍隊員と、終盤のセクシー女社員の暴れっぷりはバカ過ぎて吹いたし、まさかのラスボスと社長の顛末は予想外。
くだらないものを愛する一部の人々にはオススメする。
茜