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『映画の都』に投稿された感想・評価

@国立映画アーカイブ

第一回山形国際ドキュメンタリー映画祭の様子を記録したドキュメンタリー映画で、アジアにおいて、まだ日本が先陣を切ってアジア諸国を引っ張っていこうとしていた頃の空気を感じる。
アジアの新進気鋭のドキュメンタリー監督たちが活発に議論を交わし合うシーンは良かった。
1989年の、第一回山形国際ドキュメンタリー映画祭を記録したドキュメンタリー映画。上演作のさわりの映像も紹介される。主催者の小川紳介が、かなり高圧的で偉そうで、ちょっと引くものがある。フィリピンのドゥシャン・ハナーク監督など、アジアの各地の監督もシンポジウムに出演し、「我々の国ではドキュメンタリー映画が作れないのです」と強く主張。この方たちは、その後、どうなったのかな。
また、劇映画である、陳凱歌監督の『黄色い大地』や田壮壮『盗馬賊』も、なぜかこの映画祭では「ドキュメンタリー映画」として扱われているのであった。
大学の上映会で鑑賞。ドキュメンタリー映画を撮るということが可能かどうかというところに壁がある国、カメラを向けることで現実を切り抜くという営み、シリアスな作品を撮る監督たちの柔らかい笑顔など、魅力的な映像がたくさんあった。

それぞれ別の監督から「製作費だけ回収できればいいと思って映画を撮っている」「政治的なメッセージに取り組むとアート界隈に嫌われ、アートに取り組むと政治界隈に嫌われる」という言葉が出たのが特に印象的だった。前者からはミニシアターの労働搾取、あるいは運営の行き詰まりによる閉館を連想せざるを得ない。ノンポリを装うという行為に伴う強烈な政治性について意識されることは少なく、明確なメッセージには「思想強っ」と敬遠される。かといって『新聞記者』が希望の光とも思えないが…。

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