北野武監督の「菊次郎の夏」は、もしかすると、この映画が元ネタになっているのでは? そして、この映画は、ジョン・カサヴェテス監督の「グロリア」の影響を受けているのでは?
思わずそう勘繰ってみたほどに既視感を覚えたんだが、まぁ、何にせよ、ロードムービーの傑作であることは間違いない。
代書屋のおばちゃんと母を亡くした少年が父親を探すお話。
最初こそ仲の悪かった二人も、時間を共有するうちに打ち解け、やがて、擬似的な親子関係を築くまでになる。
ラストは切ない。だが、これがお互いにとって一番良い終わり方だったのだと思う。
良い作品なのに、レンタルもしてなければ販売もしてないのが残念。