らくだ

テルマエ・ロマエのらくだのレビュー・感想・評価

テルマエ・ロマエ(2012年製作の映画)
4.0
お風呂が「テルマエ」と呼ばれ日本と同じくらいに市民の娯楽として普及しているローマで、アイデア不足ゆえに伸び悩む風呂の技師ルシウスが、風呂で溺れることで現代日本の浴場に飛ばされ(??)そこで得た最新の日本浴場の知見をもとにローマのテルマエをガンガンアップデートしていく、という風呂スペクタクル映画です。風呂スペクタクル?

お風呂知識獲得パートの面白さは、原作の面白さが下地にあるからとはいえ、ルシウス阿部寛の熱演もあって「改めて面白い」って感じです。
単話モノの出オチ系作品を原作としてエピソードを繋げつつひとつの映画という形にまとめるならば、後半の展開もあわせてうまいことまとめられたんじゃないかな、って感じました。あまり大それた英雄的業績にするわけにもいかず、だからといって淡々とお風呂のアップデートだけで終わるのももったいない、と考えると個人的にはちょうどいい塩梅かなぁと思います。この辺の匙加減は、原作アリの作品という事もあって難しいですよね。


しかし、阿部寛をはじめとして日本が誇る「平たくない顔族」俳優のオールスターバトルでとても良かったです。濃すぎる。
ここにこだわっているおかげで主役に並んで日本人的かわいい女の子の上戸彩(とてもかわいい)が「平たい顔族」としてローマ人と区別できるのがいいですね。
あと、竹内力が完全に「暴獣」あつかいでよかったです(??)
らくだ

らくだ