男手ひとつで育てた娘を嫁に出す父の気持ち、嫁に行く娘の心情を細やかに描き出す。主筋以外の点描も余裕に満ちて見事。老いと孤独という深刻なテーマを喜劇的に描いた、小津安二郎監督の遺作。
うらぶれた水平島の中でも、とびきりのビンボー人が集まるうらの港。そこに暮らす一太と二太の兄弟の元に、半年ほど前に出て行った母親の今日子が姿を見せる。今日子は一太たちの姉である、かの子を連れ…
>>続きを読む6歳の息子と4歳の娘を抱え、嵐のような毎日を送っている漫画家サイバラリエコ。戦場カメラマンだった夫のカモシダはアルコール依存症と闘っており、リエコは日に日に悪化していく彼についに離婚届を渡…
>>続きを読むエリート銀行員の逸平は、美しい妻・涼子を裏切り不倫、横領、蒸発という転落の人生をたどる。その後、実家の別荘に移り住み、心の傷も癒えかけた涼子のもとに、再び逸平が現れる。「しばらく匿って欲し…
>>続きを読む破天荒で陽気でいい加減。でも時々弱気になる。周りは振り回されて困るけど憎めない。山崎努が演じる父親は、まるで現代版の寅さんだ。 2パターンのラストが撮影されていたそうだが、鑑賞後に別の結…
>>続きを読む古物商を営みながら小銭を稼ぐしがない男・幸吉。7年前に芸者・おかよと馴染みになったことで妻・おはんは実家に戻ってしまい、今はおかよのところに住み着いていた。ある日、彼は悟という自分の子がい…
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