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カラスの親指のminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

カラスの親指(2012年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

冴えない詐欺師のコンビは引っ越した先で、万引きに失敗した少女を助け、困ったら訪ねてくるよう住所のメモを渡す。程なくして少女とともに少女の姉とその彼氏が転がり込んでくる。捨て猫も加えた5人と1匹の和やかな共同生活が始まったが、やがて不審な男たちが彼らをつけ狙うようになって…という話。
道尾秀介の原作は映画のあとに読破。

いわゆるコンゲームもの作品。騙し騙される作品であるが、見たあとに心地よくなれる良い映画だった。
弱い立場の者や、社会的と上手く折り合いをつけることのできない輩が一致団結して困難に立ち向かうストーリーなので、観ていてスカッとする。サギの手口は少し無理があると思っていたが、結末を知ると納得。かなりの大がかりな計画でビックリ。二度三度と騙される。詐欺の結果が誰も傷つかないばかりか、全員のわだかまりを解消するというのも凄い。
一番冴えない感じの登場人物の隠された秘密なども分かり、ホロリと泣けてかつ希望がもてる終わり方なのも良かった。
おおむね原作どおりの内容だが、最後の作戦部分が若干派手な展開になっている。やはり無茶な計画だが、映像的には見栄えがよくて楽しめた。
あまちゃんになる前の能年玲奈が出ている。石原さとみも、かなりエキセントリックで意外な役を演じていてビックリ。
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