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悪人のLoveAnimal14のネタバレレビュー・内容・結末

悪人(2010年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

とにかく 重い 映画でした。
なんだか 息が 出来ないほど。
みなさんの 的確で 素晴らしい レビューが
すべてを 語っていると 思うので
本来 自分に 書けることなんて
ないよなぁ〜なんて 思ったり。


自分としては 娘を持つ 父として
柄本明さん 演じる 父親に
すごく 気持ちが 入りました。
娘を 殺されてしまった 父親の
怒りや 悲しみ。
途方に暮れるほどの
果てしない 虚無感なんて
当事者にしか わからない
感情なんだと 思います。
犯人を 殺してやりたい!
でも 殺したところで… みたいな
葛藤の 無限ループでしょう。
きっと。

主人公と 光代の 逃避行には
未来なんて ありません。
夢や 希望など もってのほかです。
「もっと はよう 光代に 会うとけば」って
その気持ち わからなくはないけど
後悔なんて 得てして そんなものです。

自分の 生い立ちを 理由にして
犯罪などの 言い訳に 使う 人達が
ボクは 嫌いです。
自分の 人生でしょ ?
他のものの せいにするのは ナンセンス。
すべては 自分次第です。


殺したのだから… 悪人。
なるほど。 仕方のない話。
だけど 他にも 悪人は
きっと いるんですけどね。 (笑)


話は 変わりますが…

ボクが 27歳くらいのときだったと
思うのですが
町で 偶然 幼稚園のときの
佐々木先生(女性)を 見かけました。

ボクは 嬉しくなって
先生のもとへ 全力疾走…
「先生!!」と 声を かけました。

先生は 一瞬 ビックリした 顔をして
数秒の 間があり
それから いきなり 号泣しました。

"はは〜ん。佐々木先生ってば
そんなに 嬉しいんやな〜。"
なんて 思ってたら…。

先生が 開口一番! まさかの
「もお〜〜〜! 汚くなって〜〜!
あんな 可愛かったのに
こんな 汚くなって〜〜!!」
と おっしゃいました。

え ? そんなに ?
号泣 するほど ?

確かに ボクは 小学校低学年くらいまでは
近所でも 評判の かわい子ちゃんでした。
しょっちゅう 女の子に 間違われたり。

しか〜し! だからといって… 先生!!
27歳の 前途ある 若者に
汚いとは これいかに ?
世が世なら 出会い頭に
辻斬りに あったようなもの。
なんなら 胸を 開かれて
心臓を 直接 手で ゴニョゴニョされた
くらいの 衝撃ですよ!

こんな 佐々木先生を
「悪人」と 呼んでもいいでしょうか ?

いいえ。 それは 違います。

汚い… と 言わせてしまった
ボクこそが
「悪人」なのでは ないでしょうか ?
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