阿飛

サンタ・サングレ/聖なる血の阿飛のレビュー・感想・評価

5.0
相変わらずホドロフスキーがホドロフスキーしてる作品。

久しぶりに映画を観ました。
他のホドロフスキー作品に比べてわかりやすく、リハビリに最適。
幼少期にトラウマを負った主人公が、少年時代に好きだった女性の力を借りてそれを克服するお話。最後のシーンは人によっては泣ける。

ホドロフスキー自身も初めてビジネスを意識して作った作品らしく、その他の作品(虹泥棒は別でしょうが)には観られないような間の取り方などを感じました。

エロかったり、グロかったり、キテレツだったりとそちらに目が奪われますが、ホドロフスキー作品はそういうものに目を背けず全肯定していこうという気持ちが感じられます。だから、観ると人間っていいなと思えます。定期的に作品を観直したい監督の一人です。
阿飛

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