記録。
黒く奇妙な地球人。

2002年のアルゼンチン製SFアニメーション。ジャケ写を見ての通り、クセのあるキャラデザが印象的で風刺的な内容が特徴。

本作の主役メルカーノは火星人。
散歩中に地球の宇宙探査機にペットを殺された彼は復讐心を胸に地球に来襲を試みるもあえなく墜落。そこは不況にあえぐアルゼンチンであった。故郷に帰れなくなった彼の目に映る地球の姿とは…。

寝起きで観たからかピンとこない部分もあったものの、唯一無二と言っていい個性はビンビン感じる。キャラクターの外面的造形は極端にディテールが廃され、可愛いとも感じづらいものではあるが、割と豊富な人体損壊描写は妙に力が入っていて激しい。

本作が製作された当時のアルゼンチンは、国民の二割が失業者、半数が貧困層で治安も荒れていたらしい。そういった空気感は作品にも反映されている。日本人としても笑ってられない日が来るかもしれない。

個人的にはあまりハマらなかったが、終始シュールでナンセンスな雰囲気の中繰り広げられるブラックユーモアの毒にハマる人はハマるのだろう。

ちよっと変わったアニメ作品を求める方向け、かな？

火星人たちの言葉が驚くべき汚さに煩わしさがあるけどアニメーションは可愛い

怒った弾みで宇宙船に乗って望んでもいない地球へと来てしまったメルカーノ
帰れなくてSOSを送っても聞こえてるのに誰も仲間は地球は遠いから嫌だと来てくれない

帰れないならと寂し紛れにバーチャルを作り出したことから悪徳会社から火星に送ってあげますの言葉に騙されて痛い目に合うメルカーノ
バーチャルで友達になったフリアンが救い出すというストーリー
再会に嬉しくて2人であられちゃん走りするのは平和

ファン・アンティン 監督はブエノスアイレス出身だからというわけではないと思いますが予想以上に残酷な殺し方をするのは火星が怒ってるという意味で捉えました

ラストシーンはミュージカル風に急にスイッチが入りチクッと刺してシュッと終わって面白かったです

「 残 念 ！ 青 で し た 〜 ！！」
(地球滅亡のお知らせ)

何これ、クッソ面白いじゃん(笑)
(もうね、アルゼンチーナ頭オカシイ)

TSUTAYAにて、初めて「お取り寄せサービス」を利用しました♪
(店頭端末じゃ無くて申込用紙で注文)

2日で届きました！
(速い〜！)

「ミネハハ〜秘密の森の少女たち」も同時に注文したのですが、こちらは時間がかかりそうです。
(先日観た「エコー」と原作が同じです)

いやね、大満足でしたよ(笑)
(雰囲気は「ファンタスティック・プラネット」とほぼ一緒)

キャッチコピーが「アルゼンチン発の新感覚ラテン・アニメーション」だそうです(笑)
(いや、ブッ飛んだ内容だったよ！？)

まぁ、一つ分かった事は…
アルゼンチンって、犯罪を犯しても良い国なんだって事です(笑)
(逆に犯罪者しかいない？)

しかも、ブエノスアイレスって首都でのお話ですよ！
(路上には浮浪者がいて、パンク野郎達が殴り合ってるカオスな街)

火星で平和に暮らしていたメルカーノが、ペットの気持ち悪いワンちゃんを散歩させてた所、地球から来た火星探査機に潰されて激怒し、復讐を誓うというお話です♪
(火星を勢い良く飛び出したは良いが、飛行船の調子が悪くアルゼンチンに不時着してしまいます)

この映画の面白い所は、アルゼンチンが抱える貧富の格差や失業問題、犯罪や暴力等の社会問題を取り上げていたり、地球人の宇宙を題材にした映画のマンネリ化などをディスっている所でしょうか。
(真面目にフザケてましたよ)

エロはありませんが、グロはエグいものがあります(笑)
(アニメチックでハデな人体破壊が…)

原色を多用し、2D、3D、手書き風を使い分け、派手な動きを付けていた所は評価に値すると思います。
(絵はクッソ下手ですけどね)

火星人メルカーノと地球人の少年フリアンとの友情も見所ですよ〜♪
(フリアンはトレッキーです)

興味が出ましたら、探してみて下さい〜☆
(カオスな世界なのでハードルは下げて下さいね〜)

最期に…
1時間11分の作品ですが、1時間6分の時点である劇的な変化をします！
(いわゆるサプライズ的な…)

僕は、1時間5分まではスコア3.0くらいかな〜？なんて思っていましたが…
(その後の展開で4.0に！！)

土下座…いや、寝下座しますので、どうか最後まで停止ボタンを押さずにご鑑賞下さいませませ〜☆
(感動したっ！！)