【静かなる巨匠！】
監督クリント・イーストウッド傑作選⑧
(順不同)
◆ジャンル:
人間ドラマ
◆イーストウッド肩書:
主演、監督、製作、音楽
〈見処〉
・イーストウッド監督25作目にして、代表作のひとつ。第77回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞(モーガン・フリーマン)の主要4部門を独占。前年の『ミステックリバー』に続き、賞レースにて圧倒的な強さを見せた。
・当時３０歳のヒラリー・スワンクは本作で２度目のオスカー戴冠。『ベスト・キッド4』以来のスポーツドラマを抜群の運動神経で演じる。
・本作の前半パートは、まさに『ロッキー』のミッキーとバルボア。師弟が次第に親子のような関係に深化。連戦連勝のサクセスストーリーは、爽快である。
・後半は『フロムダスク・ティル・ドーン』並みに作品内容が一転、尊厳死を巡る暗澹な人間ドラマに変貌。
・アカデミー作品賞に輝く一本だけあって、心に残る作品ではあるが、終盤は悲しく観るに耐えられない。前半のサクセスストーリーとのギャップは計り知れず、再度の鑑賞する勇気が持てない。
