「キラー・スキャナーズ 謎の完全殺人」という邦題でTSUTAYAディスカスにあるのですが、フィルマークスではキラー・スキャナーズはバッサリ切られ「謎の完全殺人」になってしまってるので見た方でも見つけるのがむずかしそうです。
無実の罪で精神病院に監禁されたアーノルド。ある日隣室の男が「俺は今から妹を殺したヤツを殺す。俺が死んだらその方法をお前に教える」といって死ぬ。遺品にはドラゴンのメダリオンが入っており、新聞記事を見ると確かに妹殺しの犯人は男が言い残した方法で死んでいた。
そのメダリオンを持っていたら急に気分が悪くなり心臓が止まってしまいアーノルドは死んだと思われる。検死官がメスを入れようとすると突然アーノルドは生き返る。そんな中アーノルドの冤罪が証明されあっさりシャバに出る。

こうなったらアーノルドのやることはただ一つ復讐のみ。なんたって夢見るだけで殺せる素敵なメダリオンを手に入れたのだから…

中年的魅力あふれる警部と精神科医の女性がハツラツとした会話をかわすあたりがとてもテンポがよく、次々起こる謎の殺人も転落死、熱湯やけど、その他かなり凝っててスピード感もあり見所です。特にバミられてるのが丸わかりの場所で立ち止まり上から石碑が落っこってくるところなどわらっちゃいます。まだまだあります。
アーノルドの家に汚いやかん、料理上手の警部の家に普通のやかんがあります。アーノルドは「僕お茶入れるの上手なんだー」と精神科医をもてなそうとしますが、素気無く断られがっかり。

• #やかんあり
• #やかん二つ

無実の罪で精神病院送りになったアーノルドは、奇妙なメダリオンを手に入れ、それによって幽体離脱能力を手に入れて自分や母親を苦しめた相手に復讐する…というストーリー。
サイコキネシスによる殺人を描いたオカルト・サスペンスです。
精神病院で親しくなったエミリオが自殺し、遺品としてドラゴンの像の銀のメダリオンをアーノルドは受け取る。冤罪が証明され、退院するアーノルドだが、奇妙な殺人事件が次々と起き、事件を担当するモーガン警部は被害者の共通点を調べるうちに、アーノルドとその母親に関りのある人間だと気づく、という内容です。
念動力を使ったリベンジ物でもありますが、幽体離脱をしてその場まで行かなければならないというのがミソですね。その間、肉体は眠っているように見えて心肺停止状態になっています。最初にメダリオンに触れたアーノルドが倒れて死んだと判断されて、解剖が始まる直前で目覚める所はちょっとインパクトありました。
真犯人が捕まって無実が証明されて退院したアーノルドがメダリオンを使って自分の精神鑑定をした精神科医や母親の介護をしていた看護師などを殺していきますが、彼らが酷い事をしたというイメージ映像がモノクロで挟まれますが、これって結局アーノルドの妄想の部分が大きいんですよね。冤罪は確かだけど、医者や看護師や自分を逮捕した警官殺した後は、関り薄そうな人達殺していくのでアーノルドも異常な殺人鬼としか思えないです。まず、冤罪の元になった真犯人殺せよと思っちゃいましたね。
浮気願望実現させて解消しようと患者と山小屋で浮気しようとする精神科医、寝たきり老人の前でストリップしながらシャワー浴びに行くエロ看護師、リゴレット歌い上げる不動産業者など被害者達の描写もクセ強いです。客の黒人女性とガチで口論する精肉店店主をネヴィル・ブランドが演じてます。
殺害描写は首へし折られたり、シャワーが熱湯シャワーに変わって逃げ出そうとシャワー室のガラス突き破ったり、車が操作不能になって崖から転落したりとそんなに過激な物はないですが、ネヴィル・ブランドがミンチ機に手を突っ込んで手がミンチになるシーンはその中では過激でしたね。
事件を連続殺人だと思い、アーノルドを怪しんで操作するモーガン警部がどっちかというと主人公という感じですね。警部が事件追うパートの方が多いですし。アーノルドの担当医で、捜査に協力する女医さんといきなりベッドインするのはいきなりすぎてちょっと笑っちゃいました(笑)
アーノルドを演じたジム・ハットンははまり役だったと思います。彼が飼ってる白猫ちゃんが可愛らしかったなぁ。
アーノルドを止める為にモーガン警部が選んだ方法は中々に衝撃的でした。でも、あんなすぐ火葬にできるものなのか？アーノルドがあげる絶叫が結構耳に残ります。
人肉ミンチ以外そんなに過激なシーンもなく地味な印象の作品ですが、オカルト物としてはそれなりに楽しめる作品ではないでしょうか。

特殊能力で正義を下す主人公とそれを止めようとする警部補の話


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なーんかずっと警部補が悪役に見える。
主人公が悪役みたいな演出だけど冷静になって考えると警部補の方がやばい…ラストはダメだろ…

肉屋の店主の殺され方が良かった！人間ミンチ‼️