宮本守は、本の編集者。小さな出版社「黙示書房」をやっているが、経営は苦しく、事務所をたたむことになる。宮本の友人村岡正夫は作家。代表作『秋の理由』以降、小説を発表していない。精神的な不調か…
>>続きを読む時は江戸。薄汚れた年増女郎・宮城野が東洲斎写楽殺しの罪で処刑されようとしていた。罪を決定づけたのは、彼女が持っていた1枚の絵だった。彼女が愛していたニセ絵師の矢太郎は、師匠である写楽に富と…
>>続きを読む北海道、最果ての港釧路。霧の深いその街を、兵頭怜子(久我美子)は右手で関節炎を患って以来硬直してしまった左肘を抱え、ゆっくりと歩いている。父(斎藤達雄)は、そういう娘を不憫に思って何回とな…
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