追悼・篠田正浩。
抽象的なセットで展開される『心中天綱島』とは打って変わり、豪華絢爛な美術と衣装。歌舞伎と前衛劇の融合な雰囲気で、脚本が寺山修司のためか「母捨て」のモチーフも出てくる。前半はややダ…
篠田正浩監督×寺山修司脚本の五本目で最後の作品。「無頼漢」=「ならずもの」と読む。江戸のアウトローたちの生き様を描く歌舞伎演目「天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)」を翻案して映画化。美術…
>>続きを読む【第43回アカデミー賞 外国語映画賞日本代表】
『はなれ瞽女おりん』篠田正浩監督が河竹黙阿弥の『天衣紛上野初花』を原作として撮った作品。アカデミー外国語映画賞日本代表に選出されたがノミネートには至ら…
あぁ、なんかこれ見たことあるなぁ…なんて思いながら見ていたけど、日本の時代劇からコラージュして作ったようなお祭りムービーのようだった。心中天網島と河内山宗俊をベースに楢山節考、徳川女刑罰絵巻、恐怖奇…
>>続きを読むいまいちだったものは書かないことにしているのだが、今回はいまいちだったことを書く必要があるので書く。
というのも、個人的にいまいちだと思う映画の特徴が一つわかったからだ。それは、映画内の人物のサイ…
あと一歩間違えたら映画でなくなってしまう。
そんな失敗作と背中合わせの面白さ。
篠田正浩『無頼漢』
観ながら、どこか映画とは異質な、得体の知れない生きものに接している錯覚に囚われます。
が、無性…
権力は交代するとな、水野に言わせてりゃ世話がない。しかし、権力側さえそんな倦怠を覚えたかもしれない長すぎる幕政をなんでなんで、九割以上の庶民が支え切ってきたわけで、その間に割って立った、丹波、斉加…
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