カテリーナ

マレーナのカテリーナのネタバレレビュー・内容・結末

マレーナ(2000年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

マレーナの通りを歩く姿が印象的

1940年シチリア島の漁村カステルクト
12歳の少年レナートが恋に落ちた相手は村一番の美しい女性マレーナだった しかしレナートの初恋
は儚くも消える運命だった

目を見張るほど美しい魅力的なモニカ・ベルッチ は美しいだけではない強い女優魂を見せる
目を覆いたくなるようなリンチの場面である
マレーナは戦争で夫を取られた後
生きていく為に将校の愛人になったり、ナチに弄ばれたりと
村の女たちの不満が爆発し
もう、誰も止められないほどの容赦無い攻撃 がはじまる 頬を殴る、髪を引っ張る、洋服や下着を破く、露わになる肌、柔らかい肌は傷付き 血を流す
遠巻きに傍観する男たちも誰ひとり止めようとしない 好奇と同情の目に晒される
泣き叫び、何かを訴えるようなマレーナの
涙と泥で汚れた顔 露わになった胸や素肌を必死に隠しながらその場を逃げるように走り去る
その一部始終をカメラは淡々と冷酷なまでに見つめる
これほど弱者への壮絶で残酷なリンチは
それまで見た事が無かった

この2年後彼女は更に悍ましい映画
『アレックス』に出演する事になる

マレーナの考えや想いは一切台詞に無く噂話しなどでしか語られない
マレーナの本当の想いは?

ただ、マレーナが皆の視線を浴びながら
通りを歩く時 目を伏せてやや、下を向いてそれでも背筋を伸ばしている彼女に強い意志の表れを感じた
カテリーナ

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