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マレーナのMoviePANDAのレビュー・感想・評価

マレーナ(2000年製作の映画)
4.0
『   a Boy
  ~ずっと忘れない~ 』

この映画には、映画における“はじまりとおわり”の華麗さであったり、“起承転結”がもたらす素晴らしさというものを改めて感じさせる魅力がある!監督は『ニュー·シネマ·パラダイス』のジュゼッペ·トルナトーレ監督。音楽を担当するのは、映画音楽界の巨匠エンニオ·モリコーネ。

子供の頃、近所で見かけたきれいな人や、友達の年の離れた美人なお姉ちゃんに思わず見とれてしまった事ってないでしょうか?ボクが子供の頃、実家の向かいの家に年上の姉妹が住んでいたのですが、夜窓からタオルを頭に巻いたお風呂上がりの姿なんかがチラッと見えたりすると、子供ながらにドキドキしたものです。

この映画の主人公は、まさにそんな“多感”真っ只中な12歳の少年!彼は、町中の男達が皆一様に見とれてしまう年上のマレーナに夢中💕でもそのマレーナ嬢は自分の倍以上の年齢であり、それは叶うはずのない片想い… その為、彼の妄想は大爆発!💥だから彼女を想っては、自らの慰みに夢中になっちゃいます(^∀^;)

マレーナを演じたのは、世界が認めるフェロモン美女モニカ·ベルッチ。画面から色香がむせかえるかのような彼女の佇まいは、「こんな人近所にいたら、そりゃ誰しもおかしくなるわ!」と思わせる説得力!そんな彼女の魅力でいっぱいなこの映画で特徴的なのが、主人公と彼女との距離感。これが後々非常にうまく効いてくる♪♪♪ハッキリ言って出発点では下世話だったものが、映画を見終わった後はむしろ気品の様なものを感じてしまう。監督が「下品発気品」というチャレンジングを自分に課したのでは?と思いたくなる映画の流麗さがここにあります。

気付けばしっかりと感情移入させられ、戦争の悲しさと虚しさまで心に刻まれる。そして、青春のほろ苦さと甘酸っぱさまで胸に去来させる監督の手腕はお見事の一言!愛とは、“生きてく強さ”を増すのです!( ・∀・)ノ


“a Boy ~ずっと忘れない~ ”

時が過ぎても あの笑顔を忘れない
たとえ土に還る事が 人間の宿命だって

愛すれば愛するほどに切なさが募って
会えない夜が やけに身悶えるけど
もしも 涙 こらえきれず
こぼれそうな時には この詩を 

華やかな街を 通り抜け路地裏の片隅で
したたかに産まれ生きてく 子猫の様に
ビルの風 欲望の渦 躍りながら
すり抜けてく 歩いてゆくよ
口笛を吹きなぁがら~ (・з・)~♪♪♪

Song by GLAY
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