きき

美女と野獣のききのレビュー・感想・評価

美女と野獣(1991年製作の映画)
3.8
問答無用で名作中の名作。
当時は(『カールじいさんの空飛ぶ家』まで)唯一アニメーション映画でアカデミー作品賞にノミネートされるほど。

姪っ子がハマっていて、うちに来る度に観てる時期だったので、わたしも何度も見直すはめに。

わたしは自分が子供の頃に何度も観ていたディズニー作品が特に好き。
特に音楽が好きで、今でもよく聴くし、口ずさむ。
本作も印象的な名曲が多くて、それらには必ずそれに相応しく素敵なシーンが用意されていて、本当にディズニーの音楽とアニメーション作りへの愛情がひしひしと伝わって尊敬する(*´꒳`*)♡

ベルは当時のディズニー映画ヒロインの中では一番大人で主体的だと思う。
舞台になってる時代を考えると、とても現代的だなって今となっては思うのだけど、それでもやっぱり批判的な意見は多かったんだなぁ、とwikiとか見て驚く。
その批判の中に、野獣が暴力的でDV夫みたいなこと書いてあって、明らかにベルはそれに従順で屈してしまう妻、らしい。
でも、野獣は元々ああいった性格じゃないんだよね…?それでもあれが本性だ!みたいに思われてしまうものなのか…と残念な気持ちになっちゃった(´°ω°`)

わたしにはベルは十分自立していて、誰かの助けを待つだけのプリンセスには見えない。
確かに戦いはしないけど、自分の意志で留まって、自分の意志で野獣と関わり、自分の意志で彼の元を離れても戻り、彼との未来を掴む。
かっこよくて美しくて知的な主人公。

欲を言えば、もっと野獣とベルの仲が近付くエピソードを丁寧に描くか、歌のバックでもいいからもう少し欲しかった…!
これずっと思ってるんだよね…!!

記録 : 2020年113本目。
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