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パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たちのkomoのレビュー・感想・評価

4.1
舞台は18世期、カリブ海の港町『ポート・ロイヤル』。そこへ現れた粗暴な海賊、”キャプテン・ジャック・スパロウ”(ジョニー・デップ)が引き起こす騒動と、ジャックと対立する海賊たちとの闘いを描く。


【海賊の歌を海賊に授けて】

これまで地上波で何度か目にしていましたが、何度観ても途中で寝落ちしてしまうという、自分にとって呪われた(笑)作品。
嫌いなわけじゃないのになぜか寝落ちしてしまう作品ってありますよね…?(私は『平成たぬき合戦ぽんぽこ』もいつも途中で寝ちゃいます…)
夏らしい映画が観たいと思いレンタルしてきて、今度こそ最後まで観ることができました!ラストシーン初めて観た!笑
でもまだ1作目なので、のんびり5作目まで走りたいと思います。

何度も観ている人にはお馴染みのストーリーだと思いますが、いざ本腰入れて観てみたらとても心踊りました。
ジョニー・デップasジャック・スパロウ、改めて観ると本当に素晴らしいキャラクター✨
本作のヒット当時ジャック・スパロウのそっくりさんやコスプレなどが世に溢れ、そう言ったものを見るのも楽しかったですが、『誰でも真似できるキャラクター』の”元祖”は『誰でもできる』わけではなく、その礎を作った偉大さがあると思います。
ジャック・スパロウは、海の男の逞しさを集約したそのキャラクターデザインに加えて、ジョニー・デップの内側から溢れ出る役づくりの精神や、誰にも真似のできないオリジナルのエキセントリックさがその魅力です。あのよろめくような歩き方、特に好き。

そのジャック・スパロウ、機転の利く屈強な男かと思いきや序盤であっさり捕まったり、しかも真面目で誠実な一般市民(実際には海賊の息子)であるウィル・ターナーに助けられたりといった”抜け感”もまた好感度に繋がっている気がします。
ジャックと正反対な、良心の塊のようなウィルを演じるオーランド・ブルームも最高にハマり役です。
キーラ・ナイトレイのエリザベスも、輝く金髪が世界観にとても合っていました。総督の娘でありながら海賊に憧れるエリザベスは、アリエルやエルサなど、外の世界へ出てゆこうとする力を持つディズニーヒロインの精神が根底にあるように思いました。
ジェフリー・ラッシュの汚なすぎるヒール役も振り切れてて良かった!

一般市民と海賊が関わる物語の魅力は、”違う世界がクロスすること”。
海賊の乗組員でないウィルとエリザベスが、ジャックを”船長”と呼ぶようになるのも最高だし、エリザベスから教わった歌を口ずさみながら旅立つジャックの演出もまた、一興でした。

TDLのカリブの海賊、また乗りたいな。
あのエリアにある『ブルーバイユー・レストラン』激ウマでした。パンに塗るバターが特に美味しい!
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