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101のkomoのレビュー・感想・評価

101(1996年製作の映画)
4.1
【”1”つも欠けてはいけない】

ディズニーアニメ・101匹わんちゃんの実写版。幼い頃に観たきりでしたが、『クルエラ』の上映を機に再鑑賞しました。
近年、映像化不可能と思われるようなファンタジックな世界観の実写化を軒並み成功させているディズニーですが、動物映画の実写(notCG)の根本的な難しさもクリアしています。この頃から実写化の伝説は始まっていたのですね…!

十数年ぶりに観た感想は『記憶にあるよりもシンプルで素朴な映画』であるということでした。でもそこが良かったです。洗練された主役夫妻、くっきりと浮かび上がる悪役の存在、そしてアニメのようにディフォルメされているわけではない、リアルで逞しい犬たちの姿。

グレン・クローズのクルエラは本当にハマり役です。
冷静に考えたら、本作のポスターの中心を飾るのが主役夫婦ではなく悪役ってすごい(笑)
安定のハッピーエンドと宣材のギャップがまた面白いです。

わんちゃんは100匹ではなく”101匹”であることに、1つの命も欠けてはいけないのだという意義を感じました。
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