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ラブ・バッグのMOCOのレビュー・感想・評価

ラブ・バッグ(1969年製作の映画)
4.5
「何百万というドライバーがこの地球上にいるっていうのに
なぜ二流レーサーの僕が選ばれたんだろう?」
「きっと庇ってあげたからよ、だからハービーはあなたが自分にふさわしい人と思ったのよ」

 1969年に公開されたウォルト・ディズニー映画です。
 1969年の全米No.1興収記録の大ヒットムービーで以降3作品が作られました。
 日本では劇場未公開・未DVD化のpart4「ビバ!ラブ・バッグ」も今ではnetで観ることができます。
 2005年には主演の自動車ハービーが復活した、リンジー・ローハン の「ハービー/機械じかけのキューピッド 」が5本目の作品として公開されました。


 過去の人になりつつあるレーサー、ジム・ダグラス(ディーン・ジョーンズ)は、レースで車を失い外車販売店のショールームで返品された白いフォルクス・ワーゲン『ビートル』(かぶと虫)に出会います。
 ショールームのオーナーに蹴りつけられたワーゲンに「かわいそう」と止めに入ったジムをしたってワーゲンは勝手にジムについて店を出てしまいます。
 
 自動車窃盗容疑がかかったジムですがショールームの女性店員キャロルの勧めでワーゲンをローン契約します。
 
 頭が少し弱いメカニックのテネシーは初対面からワーゲンに心があることに気がつきます。
 テネシーはいつも負けているミドル級のハーブおじさんの潰れた丸っこい鼻とワーゲンのボンネットが似ているので『ハービー』と呼ぶようになります。

 ハービーと組んだ初レースでジムが優勝すると、ショールームのオーナー・ソーンダイクがハービーを買い戻したいと言い出します。自らもレーサーのソーンダイクはハービーを手に入れようとハービーの所有権とローン残高を賭けたレースで敗れると、今度はハービーを潰そうと卑劣な手段をとりはじめます・・・。

 ソーンダイクの妨害で負けてしまったハービーを見放し、ジムが購入したスポーツカーに対するハービーのやきもちは唖然とする面白さとせつなさがありますが、そんなジムの心ない態度にハービーは傷つき自殺まで考えます。

 ハービーに宿る心に気が付いたジムはキャロルに問いかけます「何百万というドライバーがこの地球上にいるっていうのに
なぜ二流レーサーの僕が選ばれたんだろう?」

 会社をやめたキャロルも加わった3人と1台はエルドラドの耐久レースに参加します。宿敵ソーンダイクの妨害に合いながら優勝のゴールを競うハービーは、ゴール直前車体の前部と後部が分裂するほどクラッシュして・・・。
 そしてジムとキャロルの恋の行方は?

 遠い昔、3つ年上の親戚のお兄ちゃんが劇場で観たこの映画の話をしてくれたのも良い想い出です。好きなディズニー映画の一つです。
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