2024/02/11鑑賞。70点。
相変わらずクリント・マンセルの作曲センスには脱帽。メインテーマだけで一気に見たくなる。とはいえ、名作にはなれなかった。
フランキーとマイクは生かしておいて、主人公・リズ、血を吐きまくったけど辛うじて生きていたフランキー、ジェフ殺しで逮捕されたマイク、マーティンの4視点でストーリーを進め、それぞれの話す内容に矛盾が生じながらも真実が明かされる・・・とかになってたら傑作になってた気がする。
キーラ・ナイトレイは撮影当時15歳だったのに、彼女にヌードシーンをやらせる必要はあったのだろうか・・・。
〈あらすじ・ネタバレあり〉
イギリス屈指の名門校プレイボーン学園。
行方不明だった4人の高校生が、18日ぶりに見つかる。
しかし、生存者はリズ(演. ソーラ・バーチ)だけで他の3人は死亡していた。
精神分析医・フィリッパは、4人の高校生の身に何が起きたのかを突き止めるため、リズの話を聞くことに。
【リズの言い分】
リズ、マイク(演. デズモンド・ハリントン)、フランキー(演. キーラ・ナイトレイ)、ジェフの4人は、リズの親友・マーティンが提案した"学校行事の研究旅行がある3日間、学園内の防空壕で生活する計画"を実行。
4人が防空壕に入ったのを確認したマーティンは、計画通り防空壕に鍵をかけて研究旅行に行く。
だが3日経っても防空壕の扉は開かず、実は防空壕内に盗聴器が仕掛けてあることも判明。盗聴器はマーティンの仕業だと疑う。
リズたち4人は力を合わせて一緒に過ごし、18日目の朝には防空壕の扉が何故か開いていた・・・。そして脱出した。
※実際のところはリズ以外の3人は死んでいるので、この話を聞いたフィリッパは、リズの精神状態を疑う
【マーティンの言い分】
マーティンは、4人を監禁した犯人として逮捕される。
リズが防空壕でのパーティーを立案し、それに乗ったフランキーがマイクとジェフを誘った。
そもそもリズとマーティンは親友ではなく、マーティンは防空壕の一件には一切関与してない。
【事実】
フランキーは誰もが認める美女だが、実際のところはリズの方が優位な立場でボス猿。
リズはマイクのことが好きで、フランキーはリズのために、マイクとジェフを防空壕に誘った。
マイクは最近、スーパーモデルのアンバーと別れたばかり。まだアンバーへの思いがあり、リズに対してはそもそも性的魅力を感じていない。
防空壕の存在をリズに教えたのはマーティンだったが、彼は一切関与してない。
リズは防空壕の鍵を持っていたのだが、マイクと一緒に過ごす時間を増やして自分に恋をさせるため、鍵を隠す。
異常な状況下で接触時間が増えたことにより、マイクはリズを愛するように。
それは本物の愛ではないのに・・・。
そんな中、元々拒食気味だったフランキーは嘔吐を続け、ついには血を吐いて死亡。
わずかに残っている食料の中から、ジェフがコーラを隠れて飲もうとしていることに気づいたマイク。数日間に渡る監禁生活により冷静さを失っていたマイクは、ジェフを殴って後頭部を地面に叩きつけてしまう。
ジェフも死に、防空壕にはリズとマイクだけ。
フランキーの死に責任を感じたリズは、防空壕から抜け出すのではなくマイクと一緒に心中しようとする。
しかしマイクは、「君は自殺するような弱い人間じゃない。愛してるんだ」と伝え、リズは思い止まる。
マイクが眠っている間に、リズは防空壕のドアを開ける。マイクは、リズが鍵を隠し持っていたことを知り激昂。
リズに襲い掛かろうとしたマイクは、高所から落下。梯子が落ちてきてマイクの体を貫き、死亡する。
そして1人生き残ったリズは保護された。
リズは精神がおかしくなったフリをしていたが、フィリッパと2人きりになった時に防空壕で何が起きたのか真相を明かす。
しかしフィリッパと2人きりになる前にリズは、マーティンを川に突き落として殺害していた。
マーティンの遺体からは防空壕の鍵が見つかり、警察は"リズに片想いするマーティンが、嫉妬に駆られて防空壕に監禁した。それによって3人が死亡し、警察に追及されることを恐れて自殺した"と処理。
フィリッパは真相を知ったものの何もできず、リズの勝利で幕は閉じる。
