ファーストゾンビはエロの権化!
11月はゾンビ㉖
『ナイトオブザリビングデッド』の脚本家ジョンルッソが30周年を記念し、余計なシーンを15分ほど撮影して追加した改悪バージョン。
追加されてるのがファーストゾンビとして有名なビルハインツマンの死んだ理由とエンディングの演説。ハインツマンゾンビは、どうやら女性をレイプした上に絞め殺したようで、電気椅子で処刑されて墓地に運ばれてくるというシーンがオープニングに追加されており、そのハインツマンゾンビに噛まれながらも生き残った神父が良くわからんことをグダグダ話すシーンがエンディング前に挿入されてる。
これ自体が全くもって不要なもの。本編で放射能の説明がなされたことの対抗馬としての説を提示しているのだけど、ゾンビ化した者が悪のような演説にもとれてしまうのはロメロの意図するところと真っ向から対立するように思う。
でも面白いのはファーストゾンビのビルハインツマン。本編では、目の前に男が倒れてるのにその肉を食らうことなく女を必死こいて追っかけ回すエロさを遺憾なく発揮していたけれど、もともとレイプ魔だったという設定が上乗せされたのは納得すぎて笑った。
『ナイトオブザリビングデッド』の非公式リメイクとも呼べる『フレッシュイーター』をビルハインツマンは監督し、主役級ゾンビも演じているのだけど、監督特権を利用してやたらと全裸美女ばっかり狙って殺して行くあたり、キャラクターを完全に引き継いでいるのがわかる。こんなん笑うしかないわ。
これ見る前に通常版を見直したので、今月のゾンビ映画は26作目です。