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少女〜an adolescentのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

少女〜an adolescent(2001年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

田舎町の中年警官が主人公。大した事件もない町で、主人公は仲間と博打を楽しみ、熟女の人妻と関係を持つなどのヤクザな暮らしをしていた。ある日喫茶店で居眠りをしている主人公に年若い少女が性行をもちかけてくるのだが…という話。
連城三紀彦の短編小説が原作。俳優の奥田瑛二初監督作品。

中年と少女の恋愛を描いた作品。主人公が警官なのだが、序盤から違法な行為を喜々として楽しむ姿が描かれていて、しかも中学生の少女と援助交際(最初は化粧で年齢はごまかしていたが)するなど、ヒロイン役の女優さんは撮影当時20歳超えてるとはいえモラル的にはアウトなシーンのオンパレード。
しかし、どこかおとぎ話めいた現実離れした雰囲気もあって不快な感じはしなかったし、道ならぬ恋とはいえ、主人公2人の感情は純愛と呼べるものだった。ヒロインを演じた小沢まゆの純朴さと妖艶さが入り混じった演技とパッケージにもある入れ墨を彫ったあとの背中の裸身が印象的。格闘家の小路晃が知的障害を抱えるヒロインの兄役を好演していた。また、監督を務める奥田瑛二自身が主演で、少女を本気で愛する粗暴なダメ中年を見事に演じていた。
終盤以降は演出的にも雑さが目立ち、とっちらかっている印象だったが、ラストは結構好きな終わり方ではあった。
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