Jaya

ミュージックボックスのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

ミュージックボックス(1989年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

戦犯容疑の被告になったハンガリー系移民の父とその弁護を受けた弁護士やってる娘の法廷劇…なのこれ?というお話。法廷での丁々発止はあまりないです。

父親の「どっちにしろまともじゃなさそう」感がよく出てましたが、余りに出すぎていてラストが読めてしまいました。

娘のキャラ付けも酷かったです。簡単に父親に疑念を持ったり妄信的に信じ込んだり、いくら肉親とはいえブレブレな上にやたら頑な。情緒不安定な人…?

義父やらジョージーンやら名もなき市民やら、法廷の外から簡単に助けが降ってきて本人は殆ど何もしていない。法廷でも何もしていない。無能弁護士じゃん。専門外なくせに肉親の弁護なんぞ引き受ける決断の描写も甘すぎでした。

検事が一貫してまともなこと言ってましたが、妻が死んだとか別にいらない演出でした。判事のフリも何も効いてないですし。兄は存在自体要らなかったです。

それでも終盤の過去の発覚はそれなりに盛り上がりました。写真を捨て去り正義も捨てて家族を守るのか、逆に告発するのか。まぁ流石に後者か、という印象。前者の方が娘のとっ散らかりぶりに合ってたかななんて思ったりしました。

言いたいことは伝わりましたしサスペンス的な撮影はしっかりしていましたが、それ以外の部分がイマイチ過ぎてストレスが溜まる映画でした。
Jaya

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