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『危険なささやき』に投稿された感想・評価

アラン・ドロンが初監督をしたハードボイルド・アクション!

これはかなり偏見ですが、俳優が監督をした作品は基本つまらない。主演をしていたらさらにつまらない。「自分が主人公の作品をつくりたいと思って」という美談は、美形な俳優に言われたら「そうっすね…」しか言えないし、製作費が集まるのだからそう言いたくなる気持ちは分かる。けれど、監督=主演俳優が作品に先行して前に出るのは興醒めだし、さらにタチが悪いことに演技がそこそこできるから、みれるものにはなってしまう。それがより鼻につくから嫌なのだ。

そういった観客の偏見に本作もきっと曝されたのだと思う。

あの絶世のイケメン俳優、アラン・ドロンが監督???しかも主演???ファーストシーンから、もうやってるわ。顔の極端なクロース・アップ。イケメンなのは分かるって。銃を撃つ姿もかっこいいのは知っているから…

しかし本作は決して、アラン・ドロンの自己満映画ではないのだ。それはまず、キャスティングの妙からも窺える。主演のシュカスーアラン・ドロンが輝くためにというのはもちろんあるが、相棒のタルポン役にはベテランの名俳優であるミシェル・オークレールが起用されて、安定感が抜群だし、ヒロインのシャルロット役にはアンヌ・パリロー。文句なしに可愛い。アンヌ・パリローのキャスティングの経緯といい、物語の展開から、私もアラン・ドロンに迫る魔の手のように拳銃を向けたくはなるが、それほどキャスティングは上手いのである。

さらに、脚本が実は難解で巧妙なのだ。多分、1回みただけでは分からない。けれど、作品の消化不良感を、上述の偏見によるアラン・ドロンの失敗と解釈するのが通常だと思われるから見直しはされない。それは本作の不幸としかいいようがない。ではなぜ難解なのかと言えば、それは登場人物が多い、かつ彼らがたくさん間違えるからだ。

以下、ネタバレを含みます。

本作のような犯罪・推理映画にはミスリーディングがつきものであることは理解しつつも、「間違う」という描写が本当に多い。

シュカスは行方不明の娘の事件を追っていたと思いきや、実は巨悪な組織の事件であったし、薬局のレジ金盗みの事件も関わっていた、とか。彼の相棒タルポンは実在しない人物だと思いきや、実は腕利きの元刑事だった、とか。本筋に当たる部分においても、このような展開がある。それだけならまだしも、ディナーでの会話がすれ違う、テレビで紹介する映画監督の名前が言い間違えられる、シャルロットは表札を「表ふだ」と読み間違えるといった本作の笑いになる部分でも間違う描写がある。

そのために話が交錯するし、「事件」が多いから登場人物も必然的に多くなり、関係がよく分からなくなってしまう。けれど見直せば、伏線はちゃんとあるし、物語は綺麗に収まっている。だから初監督に起因する語りの下手さでは決してないのだ。

ここからも本作が単なるアラン・ドロンのアイドル映画ではないと思ってしまう。ただかっこいいだけじゃない。脚本を緻密に練る。その脚本を最高の俳優である自分自身=アラン・ドロンが演じる。もちろん他のキャストもしっかり揃える。ほら、ちゃんと良作なんです。

もちろんチャーミングさも忘れずに。ラストシーンの包帯でぐるぐる巻きになったシュカスーアラン・ドロンには思わず笑ってしまうのだが、愛する者を「間違えた」シャルロットは、シュカスに選択の余地を与える。

それがあまりにもご都合主義で大変憎らしいのだが、そうはいってもアラン・ドロンだからとなぜか許せる気になる。

どうか本作の再評価がされますように。そんなかつての観客の間違いが正される機会に円盤化がなるのだったら、今年亡くなったアラン・ドロンもきっと喜ぶはずだ。

蛇足
メタ発言的にジャン=ポール・ベルモンドの名前が出てくることには笑った。きっと比較され続けた二人だろうけれど、仲良し具合がよく分かる。いいライバルだったんだと思う。

途中、車で轢かれそうになる女性はミレーユ・ダルク。当時、アラン・ドロンの恋人でカメオ出演ではあるが、このアラン・ドロンのプレイボーイ感も再び銃口を向けたくなる。
*追悼:アラン・ドロン



元刑事の私立探偵シュカスは、イザベル・ピゴという夫人の訪問を受けた。盲目の娘マルトが行方不明になっていて、探して欲しいと言うのだ。とある薬局での店員の使い込み調査を終えたばかりで暇になったシュカスは依頼を引き受ける。しかし引き受けた途端、プラディエ&カスペールと名乗るヤクザが事務所に現れ、「マルトは恋人と駆け落ちしただけだ。調査から手を引け」と脅迫されてしまう。おまけに、ピゴ夫人も何者かに射殺されてしまった。さらに、事務所に現れた特捜刑事マドリエが、何の予告も無くシュカスを殺そうと銃を向けてきた。マドリエを倒し、秘書シャルロットの元へ避難したシュカスだが、翌朝には彼は指名手配の身となってしまった。盲目少女失踪の真相は何か?なぜ俺が事件に巻き込まれることになったのか?シュカスは持ち前のガッツで事件全容解明のため動きだす・・・


「危険なささやき」



ドロン自身の監督作。冒頭1.6秒で見事なガバメントさばきを見せるドロン。でも銃撃シーンはあまり見所がありません。込み入ったスジは、メモを取りながらやっと追いつける(フランス人の人名は覚えにくい!)感じだし、オチも正直ショボイ印象です。これヒットしなかっただろうなあ(苦笑)。

注目は、秘書シャルロットを演じたアンヌ・パリローでしょうか。若干21歳、カスペールに拉致られたときに、見事な全裸体を披露しております。
アラン・ドロンがアラン・ドロンすぎて、役者アラン・ドロンを映す監督アラン・ドロン。ボロボロになってコミカルな包帯ぐるぐる巻きとか、自分の映画なんだからどんな姿も見せまっせ的なサービス精神、どこかジャッキー・チェン映画に通じるものがある。

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