動く標的の作品情報・感想・評価

「動く標的」に投稿された感想・評価

TaiRa

TaiRaの感想・評価

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L.A.ヨレヨレ探偵モノとしては『ロング・グッドバイ』と並ぶ名作。ポール・ニューマンの適当な感じがカッコいい。

失踪した大富豪の行方を追う私立探偵ハーパー。左側の塗装が剥がれて赤錆びている水色のポルシェ356スピードスターで街中駆け回る。調査と寄り道、新事実。ロサンゼルスは誘拐事件が似合う。オープニングの朝起きてからダラダラ支度するハーパーとクレジットを重ねるのは『傷だらけの天使』の原点じゃないの。コーヒーを切らしていると忘れていたハーパーが、ちょいと考えてからゴミ箱の中の出がらしを拾って使い回すワンシーンだけで傑作よ。夜中に猫の餌買いに行くフィリップ・マーロウにも影響与えたかな。ハーパーが家を出る前に蚊をパンと叩くと、カット変わって廊下の掃除夫がパンと床にモップを叩きつける音が響く。カット繋ぎでしりとりする編集がいくつかあって洒落てる。カラッと陽気なL.A.の青空と影の濃い闇夜の描き分けが美しいのは撮影がコンラッド・L・ホールだから。何故だか犯人の目星が序盤でついちゃう演出ゆえに、ミステリーの楽しみは特にない。L.A.人間図鑑映画として楽しみましょう。落ちぶれた女優やヤク中歌手、謎の宗教団体にサディストやくざ、でも一番怖いのは富豪の妻役ローレン・バコール。夫の事なんぞ露ほども心配してない女の目が怖い。彼女が笑顔で放つ最後の台詞の言い方なんてゾッとさせて最高。肝心のラストも粋な終わり方。「やっぱり無理だ」「無理だろうよ」からのTHE ENDってね。

死角から殴られる演出は『インヒアレント・ヴァイス』がそっくりそのまま真似てたね。
jonajona

jonajonaの感想・評価

5.0
僕の中で『ロンググッドバイ』と
双璧をなすハードボイルドの傑作。

BSかなにかで不意に見たんだけど
本当にいい映画に出会えてうれしかった。ポールニューマンが演じる探偵ハーパーはハードボイルドの探偵らしい飄々とした人柄でもありながら、むしろ鈍臭い部分がかなり目立つのが可愛らしいところ。妻とも離婚の段取りがうまくいかなかったり、歩き回るたび色んな人に騙されたりする。(まぁ探偵ミステリーってそういうものだろうけど…笑)
ポールニューマンの照れ笑いのような表情がなんとも言えず渋くてよき。
複雑に絡み合う人間関係と闇の組織を紐解いて、たどり着いた結末がなかなかヘビーなんだけどそこはハードボイルド。
まったく、やれやれ…といういぶし銀のポールの表情と仕草で締めてくれるのでこの映画は素晴らしい。ラストの展開は何気にすごく熱いものを感じた。
首領茂

首領茂の感想・評価

3.9
善人が損をし、悪人が栄える世の中を、時に嫌々ながら、時に大真面目に、そして常に己の信念を維持して歩くハーパーの姿は、ポール・ニューマンの変幻自在な演技もあってとっても魅力的。問題は話全体がいつものハーパーみたいにだらしないことだが...オチはよかったし、まあいいか。
おね

おねの感想・評価

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小娘のあしらいが上手かったり、元嫁に強気かつ弱気にせまったり、リアルな色気があるポール・ニューマン。
素敵。
時代を感じるダンスシーンは、どうにも面白い。ダンスに関しては一周まわらないらしい。
おけい

おけいの感想・評価

4.3
過去の鑑賞記録
DVD所持📀
オープ二ングのコーヒーにまつわるシーンが大好きでたまらない。
私的には数ある映画の中のオープン二ングシーンベスト1と言ってもよい。
ポールニューマンのかっこよさは、もう十分過ぎるほどわかってるつもりだが、こういうちょっとダメな所を演じると最高にはまるし、とにかく、イケテナイこともこの人だとかっこよくなっちゃう。天性の才能ですね。
66年米。ポール・ニューマンの魅力はカッコ悪さだと思う。マックィーンだったら別れた女房に甘えたり、それをなじられて困惑したりしないだろう。愁嘆場に辟易してつまんない嘘もつかないだろう。だけど年増や商売女ともいい雰囲気作れる色気がある。彼のアクション一辺倒にならないところが好き。うまくいかない人生となんとか折り合いをつけようと苦闘する。これは『ノーバディーズフール』まで続いていて首尾一貫した男だなと惚れ惚れ。女性は悉く怖い。でもカッコいい。
ポールニューマンかっこいい!ブリットのマックイーンに匹敵する。
音楽もいいね!
ハテナ

ハテナの感想・評価

3.0
古き良きハードボイルド映画は観てて安心する。どこか影のある主人公が黙々と真相に迫る様はこういうタイプの映画には王道だが、それが寧ろ作品内に入り込める要因だと思う。

観た日:2013/06/26
ポール・ニューマン主演の私立探偵もの。
冒頭、妻はモノクロ写真で映るジャネット・リー、なかなか良い。

ある大金持ちの探索を大金持ちの妻(ローレン・バコール)から依頼された探偵のL・ハーパー(ポール・ニューマン)。夫とは愛は無いけど離婚せず、暮らしを続けるらしい。
娘のビキニがグッド。
大金持ちを捜索するうちに、「これは身代金目的の誘拐だ」と気付くハーパー。
物語はなかなか面白く展開する。
ハーパーの「王子様に雇われてシンデレラを探したかったよ」なるセリフが粋。

しかし、この映画、凄い出演者。
ポール・ニューマンをはじめとして、ローレン・バコール、ジュリー・ハリス、ジャネット・リー、シェリー・ウィンタースなど。
特に、カラー映像でのジャネット・リーが素敵。

探偵ハーパーが強過ぎないところも魅力か。
Bom

Bomの感想・評価

3.1
ゆっくり進んでいくけど、今でも愛される技法がたんまり。この時代はいいですね。

2018年初観作品161本目
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