たにたに

アウトサイダーのたにたにのレビュー・感想・評価

アウトサイダー(1983年製作の映画)
3.6
貧困層"グリース"と、富裕層"ソッシュ"の対立。

田舎のヤンキー抗争みたいなのを観てる感じなのだが、
貧困と富裕層という格差から生まれるお互いの意地の張り合いと貶し合いが見ていてなんとも言えない気持ちになる。

ジョニーがポニーとの会話の中で、グリースもソッシュもない普通の生活を送りたい、自殺しそうだと本音をこぼすシーンに、彼らの未来が明るいものになってほしいと願った人はたくさんいるだろう。

しかし、ジョニー自身が正当防衛のために犯してしまった事件によって、未来に不安を抱える。親は頼りにならないし、自首しても苦しい生活しか待っていない。

そんな折、
子供を火事から救うというヒーロー的存在になったものの、それによって負った重症により未来は閉ざされてしまうという結末は、ジョニーが自分自身ではなく、小さい子供達の未来に託した結果なのかと悲しくなる。

ステイゴールド。
ポニーもその子ども達も、絶望を感じずその人自身が輝いて生きられる、そんな世の中になってほしいと願って。


ジーパン、ジージャン、チェックシャツ、カラーシャツ、チノパン、レザージャケット、ミッキータンクトップ、
ファッション性もいろいろ詰め込まれてます。
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