胸糞映画を観たければ第一選択はこれ。
よく上がる胸糞映画と言われる作品の中でも『ミスト』や『ダンサーインザダーク』はまだ感動や共感やメッセージ性を感じられるけれど、今作はタイプが違い「胸糞の為に作りました」って感じの作品。
タイトルに『ファニーゲーム(楽しい遊び)』なんてつけてる時点でもうわざとでしょ〜。
序盤の車の中で家族はクラシック聴いてるのに映画観てる客には喧しいハードロック?みたいな音楽を聴かせるという不快にさせる作り込みがある意味凄い。
ひたすら理不尽に苦しめられる家族。これ観て胸糞にならない訳がない。
まだ『ソウ』みたいに訳あって苦しめられてるのとか、グロさを売りにするなら分かるけど、そうではない(←ダジャレでもない)。
1番グロそうな部分は映さない意地悪。
助かりそうな希望を見せてそれを打ち砕く意地悪。
胸糞にさせてやるぜ!って監督の意地の悪さが見えてくるから監督の根性叩きなおしてやりたくなる。
でも胸糞映画って知って観てるから文句言えない。
そう、監督は胸糞映画を見せて下さっているのです。
ありがとうございました...(?)。
謎の男2人はジワジワと家族に迫ってくる様が気持ち悪く、言っちゃなんだが役者の顔もなんか気持ち悪くて不快(※役者に罪はありません。すみません)。
卵のやり取りだけでストレス与えてくる。
挙句に映画の画面越しに観客に話しかけてきたり、こっちにウインクしたり、あーこいつら客のこと分かってるのね。
映画観てる人に「はい、これからですよ」と言わんばかりの合図。
最後は禁じ手まで使っての徹底した胸糞演出。
この頃には観てる方もトランス状態。
痛めつけられる家族観てクフフとほくそ笑んでしまうでしょう。
リメイク版の『ファニーゲームUSA』もほぼ同じ内容なのでどっち観ても良いと思いますが取り敢えずオリジナル版で。