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ラザレスク氏の最期のchiyoのレビュー・感想・評価

ラザレスク氏の最期(2005年製作の映画)
4.0
2023/1/9
緊急手術が必要な男性が病院をたらい回しにされる陰鬱映画ではあるものの、全く目が離せない。しかもこの男性、ラザレスクがなかなかに偏屈で、そこまで同情できなかったりも。が、それ以上に医者の患者や救急看護師への高圧的な態度が強烈で、憤りを覚えるシーンが多々。確かに救急看護師の女性は職権を超えた発言をしているかもしれないけれど、医者がそこまで辛辣に返す必要があるのか、と甚だ疑問。特に3番目の病院があまりに酷く、患者に最善を尽くす姿勢がない、と言われても仕方がないと思う。最終的に、4番目の病院で手術を受けられることになっても、手術開始のシーンは最後まで見せてくれない。相変わらずラザレスクは待ちの状態で、タイトルがタイトルだけにこのまま放置されてしまうのでは?と不安が過る。それはそうと、ラザレスクが飼っている猫たちが可愛い。
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