タケオ

アメリカン・ビューティーのタケオのレビュー・感想・評価

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)
4.1
性的暴行事件の発覚により映画界から姿を消したケヴィン•スペイシーですが、本作を鑑賞するとやはり俳優としては頭3つ抜きん出た怪物であることを再認識させられます。やっぱり凄い俳優だなぁ〜。

まずはじめに、家庭崩壊という苦いテーマにもかかわらず、鑑賞後に何処か温かい気持ちになるのが不思議です。

初めて鑑賞した時はまだ学生で、ロリコン親父がひたすらに気持ち悪い作品という印象しかなかったけれど、社会に出て理想と現実の違いを覚えた今にこの作品を鑑賞すると、本作のテーマが深々と胸に突き刺さります。

娘の友人への恋心や友情は、際どいラインで均衡を保っていた家庭や生活を崩壊させる。しかし同時に、輝かしい眼差しと理想にあふれた青春を取り戻させていく。

理想とは程遠い現実を生きる中で、いつのまにか日々の中の美しさを忘れてしまった人々に捧ぐヒューマン•ドラマ。

本作のレスターの姿に、貴方は何を思いましたか?
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