茜

アラクノフォビアの茜のレビュー・感想・評価

アラクノフォビア(1990年製作の映画)
3.7
※虫嫌いさんは要注意※の毒蜘蛛ホラーパニック。
タイトルの「アラクノフォビア」って何だろうと思って調べたら「蜘蛛恐怖症」っていう意味なんですね。

南米の奥地から死体と共にやってきた毒蜘蛛が田舎町で大繁殖。
よりによってそんな町に引っ越してきた蜘蛛嫌いのお医者さんがパニックに巻き込まれてしまう。
この主人公マジで色々とツイてなさ過ぎて可哀相になります。
蜘蛛嫌いなのに運の悪いタイミングで町に越して来ちゃうし、マイホームは質の悪い木造の粗悪物件だし、患者が蜘蛛の毒にやられて死んだら誤診よばわりされるし。
この人の行く先々で毒蜘蛛にやられて人が死んじゃうので、終いには「ドクター・デス」とまで言われる始末…。
エンディングでもちょっとした小ネタがあるんですが、そんなとこまでツイてなくて本気で同情してしまう(泣)

その一方で、サブキャラなのに強烈な印象を残す害虫駆除の小太りおじさんが面白い!
害虫駆除業者だけあって、やけに余裕もあるし強気な心強い味方なうえ、このおじさんが登場するとBGMがポップになるのも笑える。
主人公や蜘蛛以上に個性派キャラなので、このおじさん主役で害虫パニック映画でも作ったらもっとコメディで笑えるんじゃなかろうか。

この映画、やけに蜘蛛の形や動きがリアル!と思っていたら、やはり本物と偽物を両方使い分けているらしい。
流石にバカデカい蜘蛛は作り物だったけど、それでも足の動きとかが凄い生々しくて気持ち悪かったです。
自分も今の家に越してきてから何度もアシダカさんと鉢合わせてるんですが、あの物陰からじんわりと長い足を覗かせる感じとかマジで超リアル。
これ観ながら「今年も温かくなったらまた奴らと鉢合わせするのかしら…」とやや憂鬱になってしまった。
でもアシダカさんのお陰でゴキを見かけないのかもと考えると安易に殺生出来なくて悩ましいところ…。
茜