雰囲気に流されたのかも知れないけども個人的には結構好きな作品でした。
仕事も失い家族との関係も崩れてしまった男がIT企業に再就職し人生を立て直そうとするところから始まる本作。
人間、何もかもが上手くいかない時期っていうのは必ずあると思う。
そういう時ってどうすればいいんだろう。
そんな人の心をちょっと軽くしてくれる良作な人間ドラマだったと思います。
ストーリーがどうこうよりもサウジアラビアのカラッとした美しく青い空とキラキラと輝く砂漠の情景を楽しむ作品なのかなと。
右も左も分からない異国に放り込まれた主人公が、異文化に触れて少しずつ癒されていく様は「肩の力を抜いてみることも大事」だとその姿をもって語る。
自分が何もしなくても事態が動くときは動く。だって世界は自分を中心に回っているわけではないから。
あんなにも難しいと思っていたことが意外と簡単なことだったりする。
いつも考えすぎてしまうわたしには結構響く作品でした。
「自分探しの旅」とかあまり興味なかったのだけど、知らない世界に飛び込むことって素敵なのかも知れない。
急に、色々な人に出会ってみたり、言葉の通じないような国で散歩してみたり、途方もないことをしてみたくなりました。
ということで、雰囲気が良い映画です。
人生たて直すのに頑張りすぎる必要なんてないのだと思う。
それまでに一生懸命生きてきた人間なら、ちょっとしたきっかけだけで上手くいくようになるのかも。
そう、一生懸命生きることが前提。
それでもダメな時は立ち止まって肩の力を抜いてみれば、意外と生きることは難しくないと気づくのかも知れませんね。
