CureTochan

グーニーズのCureTochanのレビュー・感想・評価

グーニーズ(1985年製作の映画)
4.8
週末に子供たちと観ようと思ってDVDを探し出した。田舎に住んでいたので、ロードショーで観ることはできなかったが、ではテレビで観たのだろうか?成人後、DVDが出たので飛びついた。古いディスクだけど英語字幕もついてて勉強になる。ハリポタのクリスコロンバスという人が世に出たのが、この頃だった。ヤングシャーロックとともに、私には大事な映画である。「生まれてはみたけれど」と「インディジョーンズ」の合体と言っても良い。悪役の造形など、ラピュタがこれを真似したという説もある。だがさすがに古くはなっているから、子供の反応は怖い。

緑雨さんの言われる通り、異形の取り扱いが、まんまフリークショーで時代を感じる。子供にとってスリルがあるのは確かで、ピーターパンの赤いインディアンのようなものだ。差別の取り扱いは難しく、小人症のプロレスみたいな見世物が駄目になったのは良し悪しなのだけど、そういうものが今どこまで純粋に楽しめるかもわからない。

時代の差といえば、トムとジェリーの新作の予告編をレイダース4DXの前に観た時、なんかトムがかわいそうだった。前からそういう感じはしていたが、本来はネズミが猫にやられていて、その下克上だから笑える、という図式が古いのかもしれない。女が男を殴るのは良し、とは映画でも目にするが、それも実は、前提となる男の支配ありきだと思うとそんなに笑えない。いろんなことが気になって、結局出来ることが減っていく文明って、勢いを失っているのかもしれない。

インディジョーンズで人が簡単に死にすぎというのにも時代を感じたが、あれはもともと時代劇でもあるという点を割引する必要はある。
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