このレビューはネタバレを含みます
売れない「映画屋」のアルドルフが怪しすぎる男ジョーにお金出してもらうことになるお話。フィルムの質感がかなり合っていて心地よかったです。
アルドルフことスティーブ・ブシェミが流石の存在感。ジョーと合わせて素晴らしかったです。しかしアンジェリカをはじめ、他の人々はどうだろう。
前半はコメディ的なテンポの良さで楽しかったです。「The Naked Truth」はどんな番組なんだ…?
セリフ回しもカッコよく、ダンスシーンなど心に残るシーンも多かったですが、付き纏う常に軽い雰囲気は時代ゆえか、イマイチでした。
明白に他の映画が頭に浮かんでしまい、強いオリジナリティが感じられず。アルドルフとジョーの顛末には寓話性はありつつも、現実感がなく浮わついている。
メインのキャラが演技も合わせてかなりしっかりしていて、観ていて楽しかったですが、不足感をそこかしこに感じてしまった作品でした。