同棲中のカップルに、ある日、ふってわいたような珍事が突発する。「あんたが父親だ」と子供を押しつけられたのだ。狼狽した男は、本当の父親発見に旅立ち、半信半疑の女も自分のふるさとを探してルーツ…
>>続きを読む昭和初期。西日本一と謳われた高知の妓楼・陽暉楼には、当時三百人近くの芸妓がおり、色と欲の世界で艶を競っていた。今日もまた女衒の富田岩伍に買われてきた女・貞子がいた。貞子は陽暉楼に入り、芸妓…
>>続きを読む雄大な南アルプスの麓にある長野県大鹿村。この地で300余年以上の歴史を持つ地芝居“大鹿歌舞伎”の公演を5日に控えた折も折、花形役者であるシカ料理店主・風祭善の元に、18年前に駆け落ちをして…
>>続きを読むエリート銀行員の逸平は、美しい妻・涼子を裏切り不倫、横領、蒸発という転落の人生をたどる。その後、実家の別荘に移り住み、心の傷も癒えかけた涼子のもとに、再び逸平が現れる。「しばらく匿って欲し…
>>続きを読む「みんな月でした。がまんの限界です。さようなら」ある日、そんな謎だらけの手紙を残して妻が失踪した。橋梁設計士の諏訪は冴えない四十男。すべてを失った諏訪は、チンピラの義弟、彼を愛するソープ嬢…
>>続きを読む川崎の工員・新田徳次郎は、街角で「ベートーヴェンの第九を歌いましょう」と勧誘していた京子が気になり、冷やかし半分でエゴラド合唱団に入団した。しかし、京子が団長の勝彦に惹かれていることを知っ…
>>続きを読む無学で大酒飲みの暴れん坊、南田松次郎(渥美清)は三池の保護司に手に負えないと厄介払いされた。松次郎は若松で保護司をしている山口医院を訪ねる。院長山口(長門裕之)は松次郎に病院の一室を与えダ…
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