かぶりつき人生の作品情報・感想・評価

「かぶりつき人生」に投稿された感想・評価

半兵衛

半兵衛の感想・評価

1.8
神代辰巳のデビュー作にして、彼のスタイル(長回し、アフレコ感満載のセリフ、アドリブっぽいやりとり)がすでに完成している。でも登場人物に神代の世界観を理解する役者がいないため登場人物に魅力がなく、映画自体もダラダラとした展開のためそんな面白くない。神代映画の常連である江角英明、萩原健一、粟津號、伊佐山ひろ子、芹明香、絵沢萠子…人間のダメな部分をチャーミングに演じる彼らの存在は実は神代にとって重要なのかも。
ryosuke

ryosukeの感想・評価

3.7
シネスコサイズの伸びやかなロングショットを織り交ぜたカット構成と、威勢のいい関西弁の応酬と共にテキパキ展開していく(特に前半は)テンポが気持ち良い。
劇伴が台詞に合わせてブツ切れになったりするのは和製ヌーヴェルヴァーグという感じだな。画面手前と奥で同じ音量の会話が交互に繰り広げられるのも面白い。「音のフォーカス送り」とでも言うべきだろうか。
事故シーンでの切れ味抜群のストップモーション、ワンカット内で変化する照明等もそうだが、挑戦的な演出を用いつつも娯楽性も損なわれておらず、興行的に大失敗して神代も干されたというのは何故だろうという感じ。まあ途中からちょっとだけダレてくる印象はあるけど。
ヒロインの処遇について画面奥で話し合う夫婦と、画面手前にずんずん近づいて大映しになる殿岡ハツエのショットも、少し不穏な雰囲気でその後の展開を予告しているようで印象的。
暗闇の中でただ一人スポットライトを浴びる母、傘を拒否して力強く歩く娘の描写は、共に男に依存せず強く独り立ちすることが求められる女の逞しさが端的に表れている。
ピンク映画を見に来る客は裸にしか興味ないみたいな愚痴を、ピンク映画を見に来ている観客に浴びせるのもメタで面白いな。
何故かマンション上階の子供を映し出すラストカットも良いのだが、あれ、最後の方にはお母さんの出番は無いんだとは思った。
刺されても「ええ調子」「運が向いてきた」と語り、さっき自分を刺したばかりの犯人に商売の話を持ち掛ける娘の姿の中に、母譲りの強さが見えたからそれで良いのかな。
まーゆ

まーゆの感想・評価

2.8
関西のストリップスターである母の仕事を蔑みながらも顔30点体75点の娘が同じ道を進んで行くも、、なクソどうでもいいエロ要素皆無なヌーヴェルヴァーグかぶれ全開の神代辰巳デビュー作。あまりの興行的失敗により何年か干されるが映画的表現は素晴らしく才能の片鱗を垣間見れる。
HAL

HALの感想・評価

2.0
神代辰巳のデビュー作。ひどい不入で次回作を撮るのには、日活がロマンポルノに転換するのを待たねばならなかった。
神代らしさは端々に見受けられるものの、中途半端で面白みに欠ける。
ヌーヴェルヴァーグっぽい、したたかさが時に哀れに見えてしまう女の映画から神代の萌芽が仄見える。妙な感覚。
tokio

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2.9
Rec.
❶19.10.14,シネマヴェーラ渋谷(35mm)/蘇る神代辰巳
あ

あの感想・評価

2.9
だらしない母親を持った娘の受難物で娘のシンデレラストーリーかと思いきや後半グタグタ、ラストは良い。好きなシーンはあるけど長過ぎる。そりゃあ干されるよ、、、
神代辰巳監督『かぶりつき人生』

くだらないギャグも、コテコテの関西弁の母娘のやりとりも良いのに、家出してからそれがなくなる。

セックスシーンは意外と短め。

時々文芸作品ぽくもあり、映画の方向性が定まってないようにも思えた。

日活史上最低興収と聞いてたからその理由を探しながら見てしまったけど、まあ定まらなかったあたりなのかな。ストーリーもわかりにくいし。

廊下をすっと奥に進んでいくところとか良いカットはたくさんありました。
mrhs

mrhsの感想・評価

4.0
神代辰巳のデビュー作。

"軽蔑"という単語が出てくることからも明らかなようにゴダールの影響を感じる。さらに言うなら女性と性産業という視点もゴダール(のたとえば『女と男のいる舗道』)に通じている。

既にこの時点でトレードマークの長回しは完成していると言ってよく、これに色がつけば、神代作品はほぼ完成だ(と言いつつ神代をほとんど観たことがないのであれだが)。

相当シリアスで暗い話であり、ここでの神代は田中小実昌の原作付きとは言え、ポルノ映画含む性産業に批判的な眼差しを向けていることは明らかだが、この後しばらく干されて日活ロマンポルノの巨匠になるのは、なんとも皮肉な話だ。そういう意味でも必見。
浮き草

浮き草の感想・評価

4.5
ヌーベルヴァーグだ。

ストリップしてないときの方が断然かっこいい。

勝手にしやがれ、女は女である。
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