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ジム・キャリーはMr.ダマーのYYamadaのレビュー・感想・評価

ジム・キャリーはMr.ダマー(1994年製作の映画)
3.5
【ブロマンス映画のススメ】
~恋愛ではない男性同士の熱い関係

◆本作が示す「ブロマンス」:
 騙しあっても、なぜか許しあえる
 おバカ同士な「一卵性悪友」

◆作品のジャンル:
 コメディ

〈見処〉
①ジム・キャリー主演による
 カルトコメディ!
・『ジム・キャリーはMr.ダマー』(原題: Dumb and Dumber)は、1994年に製作されたコメディ映画で、ファレリー兄弟の監督デビュー作である。
・舞台はアメリカ東海岸ロードアイランド州。リムジン運転手のロイド(ジム・キャリー)は、空港まで送り届けた美女メアリーに一目惚れ。彼女がアスペン行きの飛行機に搭乗後に置き忘れられたスーツケースを見つけたロイドは、同居する悪友のハリー(ジェフ・ダニエルズ)を誘い、3000マイル離れた高級リゾート地アスペンへに向け、スーツケースを届けるドライブ旅を始めるが…。

②1994年のジム・キャリー
・本作が製作された1994年のジム・キャリーは32歳。
・コメディアン志望のカナダ生まれの青か年ジムキャリー。彼は19歳でアメリカに移り、スタンダップ・コメディの舞台を経て、特徴的な柔軟性のある体と顔を使ってのパフォーマンスにて頭角を現し「サタデー・ナイト・ライブ」などのTV番組で人気者となる。
・ジムでキャリーのキャリア分岐点は、32歳となった1994年。初主演作『エース・ベンチュラ』のヒットに続き、同年に製作された『マスク』では、世界的な大ヒット。北米以外にその名が知れ渡る。
・豊年の1994年のトドメが本作。17百万ドルの低予算の製作費に対して、北米収入だけで、247百万ドルの大ヒット。「名前だけで集客出来る」スターとなった記念すべき作品である。また、本作ヒロインのローレン・ホリーとは、MTVムービー・アワードで本作のシーンが「ベストキス賞」が贈られ、本作の共演がきっかけで結婚。(8か月後には離婚)。
・翌1995年『バットマンフォーエバー』にて、ハリウッド大作に進出、『トゥルーマン・ショー』(1998年)をピークに下降線を辿る彼のキャリアは、短期間に成功した驕りにあるようだ。

③結び…本作の見処は?
○: 「世界一のゴム顔」ジム・キャリーの顔芸が堪能出来る代表作。いかりや長介の「バカあんちゃん」は本作のパクり?(どっちが先か不明)
○: ジム・キャリーだけでなく、ジェフ・ダニエルズのコメディセンスも秀逸。1994年は、ダニエルズにとっても『スピード』に出演した飛躍の年。
▲: 基本的に下品。笑うこと以外には見処薄し。
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